幸せのかたち4

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神山side




夜までかかったロケも終わり迎えの車に乗り込んだ俺としげ。


そこまで辛いロケでもなかったけど、

しげはココ最近お仕事が詰まってて、ロケ中から少ししんどそうやった。





車に乗り込んで早々



俺寝るわ



って小さく呟いて目を閉じたしげに後ろにあったブランケットをかけてやって。




俺も寝ようかなって目を閉じてみたけど、寝れる気せえへんくてミュートでゲームをやることにした。









″寝られへんのかな″



ゲームをやりながらも時々横目でしげの様子を確認しとったけど、しきりに体勢を変えとるから多分寝れてへん。



神「しげ、？寝られへんの？」



トントンと肩を叩けば、すぐに目が開いて



重「…んぁ、かみちゃん、…眠たいねんけどなぁ」



神「アイマスクいる？」



重「、そんなもんもってんねや、笑

…ほしい、かも」





眠たいだけじゃなさそうな弱々しい声に心配になって、

しげの顔を覗き込むと、顔色は最悪で。







神「っ、しげ？体調悪い？気分悪い？」




重「、んくっ、たぶん、ちょっと、酔っただけやとおもうっ、」




神「マネさん！停められるとこで車とめてもらってもいいですか？」




マ「わかりました！大丈夫ですか？」




神「大丈夫やと思うけど一応窓開けるわ」






ええってーって迷惑そうな顔しとるしげやけど

右手は口元に持ってかれとって、今にも吐きそうな感じしとる。



神「よしよし、気持ち悪いなぁ。タオルしかないけど遠慮せんと出してええからな」



重「んん、んぐっ、」




袋なんてなかったから持ってたタオルを口に当ててあげるけど、嫌なんか吐こうとせん




神「しげ、我慢しやん方がええよ？気にせんから吐いてまい？」



重「、んっ、いや、大丈夫、っ」




背中をさする手もやんわりと払われ、

何度も唾を飲み込むしげはほんま辛そうで。




早く車が止まってくれることを祈りつつ、

小さく痙攣するしげの手を握っていた。

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