幸せのかたち2

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1時間後





遊び疲れたのんちゃんをリビングのソファに寝かせて、和室に行くと、涙のあとを残しながら眠っている流星



その姿を見た瞬間、




あぁ、あの流星の言葉は嘘やったんやな



って。




頭ぶつけたのかと思った、なんて流星らしいけど、やっぱり望がおるから言い出せなかったんや、って気づく。




望が生まれてから、めったに見ることのなかった流星の涙に心が痛むと同時に、流星のこと全然わかってへんなって、悔しくて。







パ「…ごめんな、流星のこと全然見とらんくて。パパ失格やな…」




俺に似つかない綺麗な顔をした流星の頬をなでながら、自分の中に止めておいた思いが溢れ出したとき




流「…っ、パパっ？」



パ「！りゅう？？大丈夫？？頭痛い？」



流「ちょっと、だけ、


…パパ？なんで、泣いてるの？」




パ「っ、りゅうが泣いてたから、やで？

流星寝とる間に泣いてた。流星が悲しんでるのはパパも悲しい。」




流「…」









パ「なぁ、流星？今望リビングで寝とるからパパとお話しよっか」




流「…望聞いてない？」




パ「聞いてないで。やから流星の心の中を知りたいなー。」





望に聞かれてないと分かった途端、お兄ちゃんの顔から少し柔らかい表情になって。


かと思ったら



だんだんと目に涙が溜まっていく流星







流「……りゅうはっ、りゅうはなっ、あんな、っ、泣」



パ「うんうん、ゆっくりでええよ。パパここおるからな」



流「ﾋｯｸｸﾞｽﾝりゅう、っ泣ｹﾎｯ」





きっと言いたいことはたくさんあるんやろう。やけど、普段わがままを言わない流星だから言葉がでてこおへんのよな。




でも。




かっこつけて僕呼びに変えたのに、りゅう呼びになってるから甘えたいのは確かで。







流「…ﾋｯｸパパ、望よりの方がっ、りゅうより好きっ？

りゅう、にばん？ﾋｯｸﾋｯｸ


でもっ、望赤ちゃんやからっ、りゅうパパゆずるのっ、


望が、えんえんするの見たくないからっ、」







そんな流星から出た言葉は、



お兄ちゃんらしい優しい優しい想いで。



でも、


望が1番で、流星が2番なんて、そんなことを流星に思わせてしまっていた自分に腹が立った。

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