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「……もんち、もんち〜、ぉ、おった」









廊下を曲がったところにいた彼は
壁にもたれて落ち着かせるように呼吸してて。



びっくりさせないようにゆっくり近づいて
彼の前にしゃがみこむ







「もんち、苦しくなってもうた?」









「…っ、ふぅ、っ、はぁっ、っ、」










「だいじょぶだいじょぶ。ゆっくりよ」









「……っ、はぁっ、はぁっ、っ、」










「焦らん焦らん、怖くないよ」










明らかに震えてる手をそっと握って、
目線を合わせる。




しげと住んでから落ち着いてたって聞いてたけど
やっぱりいつもとちゃう所やし

不安になってもうたみたい。









「心が落ち着かへんかったんよな、
ごめんよ、気付かへんくて、」









「……っ、はぁっ、はぁっ、くるし、っ、」









「ん〜、苦しいか、袋持ってこよか?」









「………いやっ、ひとり、いやっ、」










「せやんな、わかった、ここおるな?」












なかなか治まらない過呼吸に
薬とか飲ませるべきちゃうかって思うし、





けど1人には出来へんし、で、

困ってた時、







廊下を歩く足音が聞こえてきた。











重「………神ちゃん、?」









「ぁ、しげ、ナイス、」










「ゎ、神ちゃん、苦しそうやん、」










「せやねん、ちょうど良かった、俺と変わってくれへん?
薬とか諸々持ってきたいからさ、」











きっと虫が知らせたんやろうな。





やってきた相方は神ちゃんを目にすれば
一瞬にして顔つきが変わって







なんのためらいもなく彼をぎゅっと抱いた。











「……神ちゃん、しげや。ごめんな遅くなって。


……あきと、薬、神ちゃんのポーチの中」








「了解、頼んだ」










シゲが来てから少しだけ止んだ気がする
呼吸音を耳にしながら、




またみんなが寝てた部屋に戻った。

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作者名:きりまる | 作成日時:2022年8月31日 23時

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