・ ページ30
・
遠くからは淳太の指示してる声が聞こえてきて、
スタッフが慌ただしく動いてるのがわかる。
照「もんち、1回深呼吸しよっか、
もう吐いてまいそう?」
神「……ゎ、かん、ない、っ、」
照「せやんな、おけ、俺の背中乗ろか
とりあえずここやと気持ちも落ち着かへんし、
トイレ、、」
神「…といれ、いやっ、」
照「トイレ嫌?そっか、どうしよっか、」
「ロケバスは?ちょっと遠いか」
神「、、ばす、いく、っ、」
照「バス行くんね、よし、じゃあ背中乗って、
吐きそうやったら言ってや?袋あるから」
珍しくわがままを言った神ちゃん
もしかしたらお店で吐いてまうんが申し訳なかったんかな
神ちゃんならそんなこと考えてそうだなと思いながら
照史の背中に乗った彼の横で袋をスタンバイ
「…ぁ、ちょっと熱出てきたかもしれへん」
照「ぁ、やっぱ?だいぶ汗かいとるしあかんかもな、」
「ほんまや、神ちゃん、ゆっくり呼吸しといてな?
吐きそうやったら我慢せんよ?」
ロケバスに着くまでの少し長い距離
その間にもどんどん彼の状態は悪化してて
しまいには体がぶるぶると震え出した。
「え、めっちゃ震えてんねんけど、、」
「神ちゃ〜ん、大丈夫大丈夫。
なーんも考えんくてええよ〜、」
神「……っ、ふぅっ、はぁっ、ぁ、っ、」
照「着いた、
とりあえず後部座席に寝かせよう、
んで衣装脱がせて、体冷やそか、
ぁ、仰向けで吐いてもうたら危険やから横向きにしよ」
テキパキと指示をくれる照史
言われた通りにして、神ちゃんを寝かせれば
我慢してたのか口元にセットしてた袋に向かって、
激しく嘔吐した。
照「あらぁ、可愛そうにな、我慢しとったん、」
「上手やで、神ちゃん、苦しかったな?」
神「……ぅ、っ、はぁっ、んーん、っ、」
照「もんちー、今寒いか暑いかどっち?」
神「……んー、っ、ふぅ、んー、んん、」
今熱が出始めて上がり続けてる途中なんやろう。
小さく唸る神ちゃんは返答が怪しくて、
1029人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:きりまる | 作成日時:2022年8月31日 23時