幸せのかたち13

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流星side








番組の収録。




今はVTR見る時間やねんけど、

隣から小さく唸るような声が聞こえてきて。








抜かれてない時にちらっと横を見れば

しげが耳を抑えて下を向いとった。








……ゎ、これあかんやつ、










耳にしょうがいを抱えている彼に
異変が起きとるのは間違いなさそうで、




椅子から離れへん程度にそっと近寄って

肩を叩けば













「ぁあ゛あ、！ぅー、っ、」









びっくりさせてもうたのか、

びくんと跳ねた体と同時に俺の手が払われた。










「…ぁ、ごめん、しげ、」








「……なにごと、ちょっと中断お願いします」









しげの大声、俺の焦った声




そんな俺らのやり取りに気づいたのか、

咄嗟に照史がカメラをストップさせてくれた。















淳「……しげ、調子悪そうやな。」











流「唸っとったから肩触ったらびっくりさせてもうた。」












望「照史ないす」












俺らの声も聞こえてへんのやろう。

カメラ止まってることも知らんで、俯いたままの彼







「……ぅっ、ぅーっ、っ、」







「可哀想にな、ちょ、俺行くわ」









こういう時って声のかけ方とか触るタイミングとかが
結構重要で。




みんな自然と照史に任せとった。

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