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「かわいそうになぁ。ほんま。
寝れるとええねんけど、」
「……しげ、っ、おる？」
ベッドに着いてからもずっと俺のこと探してて、
目の前におるのに、
見えてないかのように必死で手を伸ばしてくる
「おん、おるよ、辛い？どこが辛い？」
「……けほっ、けほっ、ぅ、っ、」
「ぉ、まって、吐く？」
「……んーん、しげ、っ、しげっ、しげっ、
……けほっ、ぅっ、けほっ、」
「どしたどした、、
ちょ、これ大丈夫なんか、、」
俺の腕の中で
うわ言のように俺の名前を繰り返して、
真っ赤な顔で咳をして、
受け答えがあんまし出来てへん
完全に周りが見えてへん神ちゃんが、ほんまに心配で、
「な、神ちゃん、俺の目見て？
1回落ち着こ、だいじょうぶやから」
これで目見れんかったら病院行かせよって思ったけど、
ちゃんと聞こえてたみたい。
神ちゃんの潤んだ瞳の中にやっと俺が映りこんだ。
「、けほっ、けほっ、はぁっ、っ、」
「ゆっくり、ゆっくり、ずっと俺の事見とってや」
「……ふぅ、っ、しげ、っ、しんど、い、」
「そりゃしんどいよなこの熱、
俺がもっとはよ気づいてればなぁ、」
大雨にうたれてなかったらならなかったであろう状況に
自分を責めずにはいられなくて。
思わず口から言葉が出てしまうと
お腹にあった熱い温もりがすっと消える。
「……しげっ、おれ、ここおって、ええんかなっ、
やっぱり、おれ、っ、しげ、そんな、
おもってほしくないっ、のに、っ、」
それは神ちゃんが俺のお腹から離れたからで。
俺の腕から抜け出した彼は、
泣きそうな顔で小さく、
やけど、
必死に、言葉を放ち始めた。
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きりまる(プロフ) - うちゅう様コメントありがとうございます！楽しんで頂けたら幸いです☺︎ (2022年8月22日 15時) (
レス) id: e2c0ca874d (このIDを非表示/違反報告)
うちゅう(プロフ) - tomorrowとfuturity、大好きでつい最近読み返したところだったので、続編すごく嬉しいです！ありがとうございます！ (2022年8月8日 0時) (レス) @page10 id: a184c6c103 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりまる | 作成日時：2022年7月24日 19時
