幸せのかたち13

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……ザーザー、





……ザーザー、







…………ドクドクッ、











何時間ギターを触ってたかわからへん、









けど、雨の音に混じって
俺の鼓動は言うことを聞かなくなってきて、









……やばぃ、っ、








一旦ギターを置いて、
お水を飲もうとキッチンへ行く。











……ふぅ、っ、ふぅ、っ、







……おちつけ、おちつけ、







……はぁっ、はぁ、っ、、、っ、








……どしよっ、ふぅ、っ、はぁっ、












自分で何度も経験した呼吸が出来なくなる感覚




明らかにこれは発作のあれで。









慌てて薬を探そうと立ち上がった瞬間、






ガッシャーーン



と、そばに置いたグラスが音を立てて床に落ちる。










……ぁ、、どしよっ、われたっ、しげのっ、




……はぁっ、はぁ、けほっ、けほっ、







……くすりっ、しげ、っ、







……けほっ、けほっ、






ごぽっ、んぇぇっ、








焦ってる間に


ほんなら今度は


自分の口からバシャバシャと突然溢れ出したものが
ラグを汚していく。











……ぁ、ぁ、はいた、おれ、っ、ごめんっ、ごめん、なさいっ、






……どしよっ、どしよっ、












もうわけわからへんくて、

でもしげの部屋を汚してることだけはわかって、









胸も呼吸も苦しくて、

もうこの部屋に居られないと咄嗟に怖くなる。









……もう、かえるっ、っ、、










外は大雨なのに、そんなことも忘れて
何も持たず外に飛び出した。















″……しげっ、ごめんっ、ごめん、

おれ、かえるからっ、、″










割れたグラスと吐瀉物で汚れたラグが

頭に浮かんでは消えて、


同時にシゲの優しい顔も浮かんでは消える。












もう何もかもが嫌やった。

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