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神山side







家に帰ればしげがいて。


家で待ってればしげが帰ってきて。







ひとりじゃない。



そんな日常がとても嬉しかった。











俺が入院してた時に

″一緒に住まないか″

って言ってくれたあの日から

しげの家に一緒に住まわせてもらってて。











そのおかげか、仕事にも復帰出来て、




もちろん生活リズムがちゃうことも多々あるけど、






しげがおらん部屋でもシゲの匂いを感じるだけで
心が落ち着いて、




最近はすごく心が軽くなった気がした。








やけど


そんな油断があかんかったのか





久しぶりに

激しく鼓動する心臓が俺を襲った。











そっと寝返りをうつと隣には、

すでに眠っているしげがおって。


明日朝早いねんって言いながら
あくびしてた彼を思い出す。










……起こしたらあかん。絶対に。









もう一度彼とは反対の方を向いて


必死でドクドク言う胸をさすってみたり










……おかしいな、薬飲んだはずやのに、










大丈夫大丈夫って自分に言い聞かせながら



深呼吸、深呼吸、って




なんとかこの状況を打破しようと試してみたり











……っ、ふぅ、っ、あれっ、










けど、なかなかうるさい心音は治まってくれなくて、





焦りと不安が俺を襲う









できるだけ静かに、寝返りをうつのも限界で、

不安が声になって出てきそうやったから


ちゃう部屋に行こうとベッドから降りようとした時、






急に目の前が少し明るくなった。











「……ゎ、なに、、」










びっくりして、光の元を辿れば、




枕元のスタンドライトに手をかけながら、

俺の方を見とるしげとバチンと目が合う











「、、神ちゃんどした?、寝られへん?」











「……えっ、いや、んーん、


……ぁ、ちょっと寝れんかった、だけ、
、うん、薬まだきいてへんのかも、

やから、しげは寝てええよ」











彼を起こしてしまったのが申し訳なくて

顔を背けてまた寝ようとしたら、


俺の体がぐっと引き寄せられた。










「嘘は自分を苦しめるだけやで、」










彼の体に包まれながら頭を撫でられる感触に

ささやくような優しい声








そんな彼には俺の嘘なんかお見通しやった。

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きりまる(プロフ) - うちゅう様コメントありがとうございます!楽しんで頂けたら幸いです☺︎ (2022年8月22日 15時) (レス) id: e2c0ca874d (このIDを非表示/違反報告)
うちゅう(プロフ) - tomorrowとfuturity、大好きでつい最近読み返したところだったので、続編すごく嬉しいです!ありがとうございます! (2022年8月8日 0時) (レス) @page10 id: a184c6c103 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きりまる | 作成日時:2022年7月24日 19時

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