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それから一生懸命歩いて
2人ともびしょ濡れになりながら家に着いた。
「……神ちゃん、着いたで、」
一応小声で問いかけてみれば、
やっぱり返事はないから、
脱衣所に行って、そっと背中から下ろす。
なんせびしょ濡れやから(笑)
そのまま壁にもたれさせて、
とりあえずの着替えだけ済ませた。
ほんまはお風呂に入れたいんやけどなあ
とか思いながらも、
結局ソファに寝かせる
寝れる時に寝やんといつ寝れんくなるかわからんし。
「……絶対しんどかったやろうなぁ
電話しときゃよかったわ、」
ぐちゃぐちゃのリビングを目の前に
大変やったであろう神ちゃんの頭を撫でて
そのまま俺は、汚れてもうたラグと
割れたガラスの破片を片付けて。
……ふぅ、
と、
ようやく自分の体もびしょ濡れなことに気づく。
神ちゃんぐっすりやから起きなさそうやし、
先にお風呂に入ることにした。
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ハイスピードでお風呂から出ると
真っ赤な顔した神ちゃんが、寝てんねんけど
しげごめんしげごめんって唸っとって。
余りにも辛そうな顔をするもんやから
思わず起こさずにはいらへんかった。
「かみちゃん、かみちゃん、大丈夫?」
「……っ、ぅ、ーっ、」
「ごめんな起こしてもうて、
……ゎ、あっちぃ、な、」
免疫が下がってる神ちゃんには
この大雨はあかんかったのか
触れただけでわかるほどの熱
自分でも体の辛さが想像以上だったのか、
目をぱちぱちさせたあと
やけに素直に俺に抱きついてきた。
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きりまる(プロフ) - うちゅう様コメントありがとうございます!楽しんで頂けたら幸いです☺︎ (2022年8月22日 15時) (レス) id: e2c0ca874d (このIDを非表示/違反報告)
うちゅう(プロフ) - tomorrowとfuturity、大好きでつい最近読み返したところだったので、続編すごく嬉しいです!ありがとうございます! (2022年8月8日 0時) (レス) @page10 id: a184c6c103 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きりまる | 作成日時:2022年7月24日 19時