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淳太side
別の仕事でダンス練習に参加できひんかった俺は
神ちゃんがレッスン中に倒れて脳震盪を起こしたことをその日のグループメールで知った。
最近、変によそよそしくなったなぁと思っとったら
まさかそこまで溜め込んでるとは。
このままやもっとあかんくなると
照史の提案はやむを得ない判断やったと思うし、
俺も正直賛成やった。
その日のうちに照史と話した神ちゃんは
一時的な活動休止について
最初は嫌だって言ってたけど、
最終的には折れたみたい。
神ちゃんも神ちゃんなりに考えていたことかもしれへんなぁ。
だから
脳震盪が良くなってから、精神病棟に移ったことは
照史から報告受けて。
今日は俺がお見舞いに行く日。
毎日誰かしらお見舞い行っとるけど、
弱っとる以外に変わったことは起こってないみたい
やった。
……今日もなんも起こらんといいな。
そう思いながら神ちゃんの病室の前にたった時、
その想いが早くも砕け散ったことを悟った。
・
神「ぁぁぁぁぁ!やめっ、!いゃぁぁぁ!」
「神山さん!落ち着きましょう、、!」
ドアの外からでも聞こえてきた叫び声と女の人の声。
何度も聞いてきたけど慣れることの無い神ちゃんの声に
俺の心臓も少し激しくなる
「神ちゃん!!!」
中に入れば、髪の毛はボサボサで
酷く乱れた布団の上で暴れる神ちゃん
と、
それをなんとか宥めようとする看護師さん
神「っ、はなしてっ!!!、っ、
はぁっ、こないでっ!!やめっ、!」
看「……っ、!あっ、、」
神ちゃんの勢いに負けた看護師さんは思わず仰け反って
ふらっと床にしゃがみこんでもうた。
「わ、だいじょぶですか??
すんません、ちょ、俺に任せて貰えます??」
看「あ、っ、あ、本当に申し訳ございませんっ、
お願いします、」
看護師さんが怪我してないことを確認した俺は
逃げようとしたのか
ベッドから降りてもうた神ちゃんをホールドした。
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作者名:きりまる | 作成日時:2022年6月19日 21時