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-30分後-
ようやく薬が効き始めたのか
ぼーっとし始めたもんち。
さっきまで痛い痛いって泣いてたけど、
ようやく落ち着いてきたみたいやから
みんなで衣装を脱がせて私服を着せて、
そのまま横に寝かせてあげた。
「……よかった、薬効いてきたんやな」
淳「ぽわぽわしとるな神ちゃん(笑)」
神「………あきと、じゅんた、」
「んー？どした？」
神「……んーん、」
「ふふ、頭働いてないんやな」
目をしぱしぱ瞬かせる神ちゃん
腕に残る注射の後が痛々しいけど
ふわふわした空気をまとってるのは
なんだか可愛らしい。
「ちょっと寝るか？
副反応でそうやし、疲れたやろ？」
神「んーん、だいじょ、ぶ、
こし、いたかっただけ、体調悪くない、」
淳「そやけど、神経にまで影響出てたんよ神ちゃん、
体休ませな」
神「………明日から休みやもん、、
それよりさぁ、、、
きょう、あの、
ファンの子、心配かけてしもうたよなぁ、」
淳「どうやろ？でも神ちゃんずーっと笑顔やったやろ？俺、すごいと思ったで」
神「……ライブだけは、、
ライブは、、こんなん、なりたくなかったんやけど、、
……なぁ、、、」
正直ここまでやれただけでも
俺はすごいと思った。
腰を痛めたことあるからこそわかる。
「ほんま、そゆとこ、かっこええわ、」
「……え、」
「俺なんか無事に終わってよかった、しか思わへんで？
いやもちろん、怪我せえへんことが1番やけど、そんなんいつ何が起こるかわからへんし。
やのに、もんちはいっつも完璧でおろうとするやん？
そゆとこ、ほんまに適わへんよ」
この子にはちゃんと伝えるのが1番やから。
そうやないと
たぶん、ずっと反省してそうやし。
でも、
1つ成長したとこがあんねん。
「……みんな、急な変更、合わせて、動いてくれて、
……ぁの、ほんまに、ありがとう、」
申し訳ない。よりも
ありがとう。が言えるようになったこと。
淳「当たり前よ。
いつも神ちゃんの頑張りちゃんと見とるから」
「な、メンバー？」
all「おん！！！！」
全員の顔を順繰りに見渡した後
もんちはふっ、と微笑んで。
そのまま濡れたまつ毛がおりる。
「おつかれさま。神ちゃん。」
fin
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作者名：きりまる | 作成日時：2022年6月19日 21時
