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照史side
なんとか自力で立とうとする神ちゃんは
見てて痛々しくて。
ほんならたぶん、
上手くいかへんことに
納得できひんかったんやろう。
悔しそうに噛んだ唇がわなわなと震えて
目からは大粒の涙が溢れ出す。
「悔しいな、悔しい、悔しい、」
淳「……ほんま、神ちゃんらしいな」
「……よっ、と、はよ処置してもらおうな、もんち。」
涙が次々と溢れる神ちゃんを背中に乗せて
医務室まで直で運んだ。
神「……っ、……っ、」
「ちょっと強めのお薬入れてもらうな？
ようがんばったで」
神ちゃんの状態を1番把握しとるドクターが
素早く痛み止めの注射を入れてくれて。
腰から来る神経痛がひどいらしく
急に力が入らんくなったのもそのせいやと。
ここまで頑張ったもんちを
褒めちぎるつもりしかないんやけど
本人は、悔しくて仕方がない顔をして
溢れ出すものを手で拭う
「泣かんでええの。
最後までやりきったやん、かっこよかったで」
神「………っ、、」
「薬効いてくるまでしんどいやろうけど
俺らここおるから」
痙攣する手を優しく揉んであげれば
ライブでのアドレナリンが止まってしまったんやろう
今度は痛い痛いって半泣き状態。
神「………こしっ、が、っ、いたいっ、」
「痛いなぁ、かわいそうに、、
腰はほんま痛いん俺もわかるんやけど、」
神「……っ、ぅぅっ、、、」
「もうちょい、もうちょいよ、」
神「……っ、ふぅっ、ぅ、っ、」
「あ、ほら、みんな来てくれたで。
神ちゃんが頑張ってるん見てくれとる」
先に戻ってたはずのほかのメンバーが
いつの間にか全員医務室に集まっとった。
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作者名：きりまる | 作成日時：2022年6月19日 21時
