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望side
今日は1人取材の日。
なんとなく朝から気分悪かってんけど、
雑誌何社かだけやし、ロケとかはないから、
特に気にすることも無く現場に着いた。
いつもお世話になってる馴染みのスタッフさんと
和気あいあいとした雰囲気のおかげで
ほんまにいつも通り、楽しくお仕事できてん。
無事に複数インタビュー終えて、
今日の仕事は終了。
マネージャーと一緒に楽屋に戻ってきた時だった。
突然胃がかき混ぜられる感覚と
唾が口の中に溜まっていく不快感
……え、吐く、、、?
そう頭ではわかった。
やけど、絶対ここでは吐きたくなくて。
幸い我慢できない訳やなかったから
「あ、ごめん、!マネージャー、
俺、今日プラベで買い物行こうと思ってん、
やから、先帰っとってええよ」
咄嗟にそんな嘘をついて、
マネージャーが出ていくまで
込み上げてくるものを必死で押えていた。
……ガチャッ
じゃあお先です、って出ていたのを確認してから、
すぐに隣のトイレに駆け込む
……っ、んぇっ、げほっ、
……ぅ、っ、ごぽっ、
ばしゃばしゃと便器に打ち付けられる自分から出たもの
吐くことに慣れていないのに、
いとも簡単に嘔吐して。
そんな自分が怖かった。
「……っはぁっ、きもち、わるっ、」
1回大量に吐いたのに全然スッキリせえへんくて、
便器を抱えたまま何度も嘔吐く。
「……っはぁっ、も、むりっ、、」
どんどん奪われていく体力と、
血の気が引く感覚にその場から動けるはずもなかった。
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作者名:きりまる | 作成日時:2022年6月19日 21時