幸せのかたち12 (ページ12)

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照史side

「もんちーシュークリーム持ってきた、、、え、？(笑)」

淳「…あ、照史！よかった、、困っとんたんよ(笑)」

「もしかしてパニック起こしたあと？」

淳「おん、だいぶおっきかったで」

地面に座り込む淳太くんの腕の中には
少し痩せたもんちの姿。

そっと回り込んで顔を覗けば

まつ毛は濡れとって、あぁ泣いたんやなって。

「ありがとう淳太くん。
体勢しんどいやろ？ベッド寝かせよ」

淳「……っしょ、ふぅ、、

こりゃ神ちゃんだいぶしんどいで、
体力持たへんて、」

「そんなやったんか、
やっぱ入院させたん間違いやったかなぁ」

淳「いや、それはないやろ、
絶対この方がええって。

…………ん、あれ？しげ？」

あ、そーやった。
連れてきたん忘れてた。

正確には、ついてきた、やけど。(笑)

「ふふ、しげ、おいで。神ちゃん寝とるから。」

重「…………じゅんた、神ちゃん泣いたん？」

この前のことがあるから

″先照史様子見てきて″って言いながら

自分は隠れて見てたみたい。

とことこ歩いてきて神ちゃんの顔を覗いたしげは

心配そうな声で淳太くんに問いかけた。

淳「おん、

″助けて苦しい″って泣いてた。

けど、久しぶりに本音出たんちゃうかな」

重「……そう、なんや、。」

「淳太くんのお腹の上で眠ったんも甘えられた
いい兆候やない？」

淳「そうかもしれん。
離れないでって顔してたから」

「そっかそっか。

じゃあしげ、神ちゃんのそばにおったって？

俺淳太くんとちょっと話したいから」

重「……えっ、お、おう、」

「なんかあったらすぐ電話してな
……行こう、淳太くん」

半分ほんとで半分建前。

きっとしげは神ちゃんと話したいやろうから。

恥ずかしがり屋さんなこの子は
俺らがおるとだんまり決め込みそうやし。

目を覚ますかはわからへんけど、

わだかまりがなくなればええななんて考えは
淳太くんもわかってくれてるやろう。

そっと目配せして一緒に病室を後にした。