幸せのかたち7

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pruuuuuuuuuuuuu pruuuuuu









突然の大音量に目が覚めて
慌てて携帯を掴むと目に入ってきた午前3時の文字







……はぁ？あほちゃうん、






そう思いながらも
誰からかかってきたかをろくに確認せずに
通話ボタンを押した









「…もしもし、」








″…あ、もしもし、じゅんた？

あんなぁ、ちょっと聞いてくれへん？″








電話越しに聞こえてきたのは
聞き間違えるはずのないあいつの声







「……おま、何時やと思ってるんか」








″……ん、あ、、ごめん、ちょっと聞いて欲しくて、″








「………なんやねん、」







結局聞いてあげる自分はシゲに甘いなぁなんて。









″ここのフレーズなんやけど、


『どこまで行こうか、まだ何も決めたくないな、

……』





…………どう、？″









「……ほんま、お前、こんな時間まで考えてたんか、」








″…そーやけど、

んで、どう？？淳太は、どう思う″









夜中の3時、
ずっと考えていたんかと思うと呆れるけど、
しげの口から出たフレーズはしげらしい深い意味を持つメッセージで。








「…いい、めっちゃいいと思うで」





ポロッと自然に感想を口にしていた。








″……へへ、じゅんた、ありがと

……ごめんな、こんな時間に、

ほんじゃ、また″









「……は、それだけ、？」







″おん、なんか淳太に言いたかってん

ありがとう″









ほんまに要件はそれだけで、
電話を切ろうとするしげ



また今日も徹夜で続き考えんねやろうなって思ったらなんか心配で








「ちょ、ちょっと待って、

しげ、今日は寝てな？いいフレーズも出たんやしさ」






″………………いや、なんかもやもやすんねん、

起きとったらなんかいいメロディ浮かぶかもしれんしさぁ、″







「……俺は曲作りちゃんとしたことないからわからへんけど、
追い詰めて無理やり出すもんでもないんちゃう？」








″………………俺は、ちゃうねん、

天才やないからさ、降りてくるとかないねん

だから、頑張って探して、絞り出さなあかんねん、


……ぅ、はぁ、ぅぅ、″








「……ん、しげ？大丈夫か？」






″…ごめ、もう切るな、淳太の言うことも考えとく、″









そう言ってブチッと切られた電話


最後に聞こえた苦しそうな息遣いと
切羽詰まったような声にこのまま寝るなんてできひんくて。








車の鍵をひったくって家を出た

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