幸せのかたち7

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重岡side









目が覚めるとそこは自分の家の天井やなくて。




ふわっと部屋を包む匂いは優しいお線香の香り







……あぁ、ここ淳太ん家や、






来たことないのに
なんとなくここがどこかわかると同時に
今日のロケのことが思い出される。






…淳太に迷惑かけたなぁ。








意外と冷静な頭とは裏腹に



ゆっくりと体を起こして
そばに置いてあったスポーツドリンクに手を伸ばす



のに、


痺れる手は空を切って。




そのままベッドに逆戻り。




自分の情けなさに
じわじわと目尻に涙が溜まっていくのを感じた時









「ほれ、飲み」






急に近くで聞こえた声にびっくりして
慌てて体を起こすと
ちょっと怒ったような顔をした淳太と目が合う







「…………ん、」








ストローをさしたペットボトルを
ゆっくりと飲ましてくれる淳太は





はぁっとため息をついて口を開く









淳「…ほんま、無理せんといてや

しげはただでさえわかりにくいねんから、
やばかったんやったら頼ってほしかったわ」








「……ん、ごめん、」







久しぶりに見た淳太の怒ったような、呆れたような顔




俺はそんな顔させるつもりなんてなくて。

ロケ序盤から感じてた違和感を隠したのには
理由があったのに。








淳「……救急車呼ぶほどやなくてよかったわ、
……ほんま、久々に焦ったで」







「…………うん、ほんまごめん」







淳「自分でも気付かへんかったん？」









「……いや、、その、、んー、と、」








淳「…なんやねん笑」







いつになく真っ直ぐに俺を見る目に
思わず逸らしてしまうけど






「…………じゅんたと、、…やってん」







淳「…ん？ごめん聞こえへんかった」








「…やから、
淳太とのロケ、楽しみやったの、。」








これが俺の強がりの理由やねん、

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