雪が降る前に、よん。【雪男】

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ふわふわ。

今の俺はこんな感じ。

時間を見たら4時だった。

また寝ちゃってたんだ…

隣を見ると、俺と手を繋ぎながら俺を抱きしめて寝ている翔太がいた。

ずっといてくれたんだ…


「しょうた。」


最近の俺は不安定だ。

それは自覚している。

兄弟に迷惑しかかけてないことも分かってる。

…どうしよう。

なんだか不安になってきた。

俺、ここにいていいのかな？

役に立ててるかな？


「しょうた…」


起こそうとしてハッとした。

ダメだ。

翔太は今頑張ってるんだ。

頑張りながら俺の面倒も見てくれてるのに、これ以上迷惑かけたら翔太の重荷になっちゃう。

でも、


「しょうたぁ…起きてぇ…」


子供みたいにポロポロ涙を流してしょうたをゆさゆさと揺さぶる。


「ん…りょ…た…？」

「ぅ、うん、りょ、りょうたっ、にぃに、あのね、っ、」

「っ…落ち着けりょうた。大丈夫。俺がいるよ。大丈夫だからな。」


抱きしめられて頭を撫でられて耳元で大丈夫だと声をかけられる。

にぃにの肩が俺の涙でシミをつくる。

キツく抱きしめてるから痛いはずなのに痛いとも言わず、落ち着かせようとしてくれてるのかおんなじぐらい強く抱きしめてくれる。


「うぅ、うぅぅ…」

「よしよし…大丈夫、大丈夫だからな…」

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