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俺が涼太の隠してたファイルを持って、みんなは俺の周りに集まっている。


「じゃあ、開けるよ。」


そのファイルにあったのは何枚かの紙切れ。

それから、


「これ…間違いない……母さんの字だ…っ!」


辰にぃが息を呑んだ。

母さんの字で書かれていた、涼太宛の手紙。

俺らは手紙を机の上に置いて、紙を見ていく。

そこには兄弟に関しての紙が人数分。

俺ら、父親は全員違うから父親の欄は名前が違うけど。

でも、何故か俺と涼太の分がない。

けど、そこには詳しく色んなことが書かれていた。


「なんで涼太がこんなもん持ってるの…?」

「…なんで、だろうね。」


手に持ってる…このファイルのせいで…

涼太はずっと苦しんでたの?

眠れない涼太や叫んでいる涼太、食べられなくなった涼太や意識のない涼太を、俺はたくさん見てきた。

俺、知ってるよ。

涼太がめちゃくちゃしんどくなっちゃった時、声も出さずに1人でポロポロ涙を流してるの。

でも、見られたくなかったんだよね。

だから俺、黙ってたけど、

次からはもう、見過ごせないや。

1人で考え込んでると、涼太の気配がした。

だから顔をあげると、


「な、ん…で……?」


見たことない顔をした涼太がいた。

俺を映したあと、ファイルに目を向ける。

涼太は風呂に入ってたはずだから顔はほんのり赤いはずなのに、その顔は青を通り越して真っ白。


「ぁ…ぁああ…ごめ、なさ…っ、」


震えた声でごめんなさいを言った涼太はまだ濡れた髪をほったらかしにして階段を駆け降りた。


「涼太が外に出た!追うぞ!」

「亮平は下3人頼む!」


辰にぃと大にぃ、それから照と俺で涼太を探しに行った。

外に出たら星が辺り一面にあった。

今日に限ってその満点の星空が気に食わなかった。

○→←○



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まな(プロフ) - こちらの作品は、nbの愛と家族の絆に泣かされました。ここに書いていいか分かりませんが新作のゆり組もやっぱり最高です。nbの愛が詰まってますねぇ。にやけちゃいます。更新を楽しみにいていますが、まずは寒い日が続きますのでお身体を大事になさってください。 (2022年1月2日 21時) (レス) id: ea11267275 (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - 初めまして。楽しく読ませて頂きました。私が言うのもおこがましいのですが……作者様の作品は分かりやすい言葉や丁寧な文章ですーっと入り込んできてとても好きです。私はゆり組担で『nb→dt』への愛ってすごく重いと思うんですよ。だから余計にはまってしまいました。 (2022年1月2日 21時) (レス) id: ea11267275 (このIDを非表示/違反報告)
まるまる∞(プロフ) - こんなに泣ける話出会ったことがなかったので本当に読めて嬉しいです!更新また楽しみにしてます!頑張ってください! (2021年4月21日 11時) (レス) id: 93f22af4fb (このIDを非表示/違反報告)
和 蓮 .(プロフ) - よければ蓮くんメインのお話が見たいです。 (2020年12月30日 20時) (レス) id: 888c904e00 (このIDを非表示/違反報告)
まやら(プロフ) - いつも楽しみにしてます! (2020年10月14日 19時) (レス) id: 90b5443ed6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆきはみ | 作成日時:2020年10月12日 17時

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