雪が降る前に、【雪男】 (ページ35)

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あれから何時間かいて、車に乗り込んで今は家に帰ってる途中。

みんな疲れたのかぐっすり。

俺が運転して、涼太が助手席。

「ごめんね大介兄さん。」

「ん～？なにが？」

「稽古で疲れてるのに連れて行ってくれて、なおかつ運転まで…」

「気にしないでよ。俺がしたくてしてるし。」

そう。

いつも兄貴に兄弟たちを任せてるから、たまには俺がこうやってしたかっただけ。

「ありがと、大介兄さん。」

「にゃははっ。涼太にそう言ってもらえて俺嬉しいなぁ…」

「いつも大介兄さんは頑張ってるから。明日は大介兄さんの好きなもの作って待ってるね。」

「え、マジ！？じゃあ…涼太の得意なローストビーフにしよっかな。」

「分かった。」

兄弟たちには秘密でコンビニでお菓子を買って2人で食べる。

たまにはこういったのもいいよね！

「はい、あーん。」

「あーんっ…んんっ！これもいける！」

「それ亮平好きそうだよね。こっちは翔太好きそう。」

「さっき食べたの辰哉くん好きだよきっと。」

そろそろ家に着く、というところで起こす。

「あー！大介兄ちゃんと涼太兄ちゃんお菓子食べてる！！」

「えっ何それ俺知らない！」

「てかチョコレートあんじゃん！」

「言えよ～」

兄弟たちからはバッシングを受けたけど笑って返す。

こんな日々がずっと、ずーっといつまでも、続いたらいいのにな！

にゃははっ☆

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佐久間さん、お誕生日おめでとうございます。