思い出は家族みんなで ページ31
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「ただいまぁ〜」
「おかえり大介兄さん。」
何時ものように、帰りが稀に遅くなる俺にお帰りと言ってくれる涼太。
今日は涼太だけだった。
「辰哉くんとかは?」
「今日、ちょっと喘息になっちゃったから大事をとって寝かせたよ。」
「そっか。」
「いつも起きてるもんね、辰哉兄さん。」
夜の23時。あーあ、アニメはもうちょっと遅い時間だからなぁ。
テレビでは誰かが遊園地を紹介していた。ちなみに某夢の国。
「…いいなぁ。」
「え?」
「へ?…あ、ごめん忘れて兄さん。」
そそくさとキッチンに行ってしまった涼太。
涼太は精神障害を患ってからあまり外を出れなくなった。
何かあったら困るから、って。
小さい頃、まだ下3人が生まれてなかった頃は年齢だったり身長だったり制限されてたからなぁ…
「よし!」
「急に大きい声出さないで大介兄さん。みんな起きちゃう。」
持ってきてくれたのは白ご飯にお味噌汁、それから肉じゃがといった和食の数々。
「涼太!一緒に行かね?」
「え?」
「あそこだよ!」
俺はテレビを指差す。涼太の目はまん丸だ。
「いいの?稽古、きびしい人でしょ?」
「それをなんとかするのが兄貴なの!」
「……大介兄さん、連れてってくれるの?」
「もち!」
「……んへへ…」
口に手を当て子供のように笑う涼太。
最近涼太は安定してきている。まぁ寝ようとしてくれないけど。
「りょうた〜?って、大にぃいたんだ。」
「さっき帰ってきたばかりだわ!」
「兄さんだから声、」
「涼太、寝るぞ。」
「あ、先寝てて。」
「なんで。」
翔太が涼太をジーッと見る。
涼太はいつものような何でもない顔で翔太を見つめる。
「翔太、ちょっと涼太借りてい?」
「大にぃが?」
「そ。」
「…ちゃんと涼太寝かせてよね。大にぃ前科あるんだから。」
「キヲツケマス。」
「じゃ、おやすみ。」
翔太を見送ったあと、俺らは秘密の会議をした。
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果恋(プロフ) - リクエストいいですか?涼太くんがめっちゃ照れる話をお願いします!内容はなんでも大丈夫なので、よろしくお願いします! (2020年7月6日 18時) (レス) id: e8c769ac95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきはみ | 作成日時:2020年6月30日 7時