雪が降る前に、【雪男】 (ページ27)

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☆ ページ27

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たまたま調子の良かった亮平と照を連れてゲーセンに行っていた。

んっふふふ。また俺の才能が目を覚ましたぜっ☆

だけど、なんだか家が騒がしい。

「確か、康二と蓮が居たよな？」

真都は友達の家に行くって言ってたし、大介は来月の舞台に向けて頑張ってるから違う。

翔太と涼太？な訳ないか。

すると、都合がいいかのようにドアが開いた。

康二だ。

「ああ！！辰兄ちゃん！それに照くんに亮ちゃんも！」

「康二？どうしたの？」

「う、うぅ…うわぁぁぁん！！」

すると、へにゃへにゃと座り込んでわんわん泣く康二。

急いで家の中に入れ、話を聞く。

「で、何があったの？」

「うっ、ううっ…しょ、くんとっ、りょうくんがぁ…」

「え、翔太兄さんと涼太兄さんに何かあったの？」

「ふ、ぅぅぅ…けんかしたぁ……」

「「「はあ！？」」」

見事に俺らの声がハモった。

え、あの仲良しでご近所さんからもエモいって言われて正反対だけどそれがちょうどいい俺らの双子が？？

喧嘩？？俺多分見たことないよ？？

「辰哉兄さんどうしよう！？」

俺以外にもパニックになってる奴が1人。

そういえば亮平、双子のこと好きだもんなぁ。

おかげで冷静になれたよ亮平今度ラムネを買ってあげよう可愛い弟よありがとう。

「喧嘩の原因は？」

「なんか、その、言い合って、？」

「よく分かんねえのかよ…」

「ひぅ、」

「怖がらせんなよ照。とりあえず行くか。」