雪が降る前に、【雪男】 (ページ17)

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亮平はベッドにダウンしていた。

「とりあえず亮平も下で寝とくかぁ。」

でも俺じゃ運べないから涼太に手伝ってもらう。

実は涼太体格もいいし力もある方だから亮平をひょいっとお姫様抱っこで運ぶ。

階段でやるのは危ないんだけどね。

「大丈夫？」

「ん…へいき。」

「涼くーん。康二も熱あったー。」

「じゃあこっちで寝かせといて。」

「りょーくん、行ってくる。」

「はい、行ってらっしゃい。」

「ひかるくんも、だいすけくんも行ってくるね。」

「行ってらっしゃーい！」

蓮を玄関で見送り階段を上る。

とりあえず涼太には真都の担任に休むことを伝えてもらって、俺は辰哉くんの仕事場に電話。

それが終わると一旦ソファーに座る。

「大介兄さんにご飯作ってあげるね。」

「え、マジ？？やったー！」

「涼くん、俺も。」

「今日もお昼？」

「いや、休み取った。その代わり明日行ってくる。」

「ごめんね。」

「なんで涼くんが謝るの、気にしないでよ。」

涼太は寝てるメンツのお粥と、俺らの分のご飯を作りにキッチンに行った。

その間俺と照で4人と亮平をみる。

「見事に全員38度越え。」

「しかも翔太に至ってはもうすぐ40度だからねぇ。」

「どうする大介くん。」

「これは病院行きだね。」

「ゃぁ…」

「ヤダじゃないの。」

だいぶしんどいのかグズグズと涙ぐんでる翔太。

辰哉くんと康二はボーッとしている。

真都は今は寝ている。

ちなみに亮平はマシになったのかキッチンテーブルでご飯を待機中。

「3人とも。ご飯できたよ。」

「あ、これ！」

俺は実は涼太にお土産を渡していたのだ。

「そう。大介兄さんがお土産にくれた明太子でパスタを作ったよ。」

「福岡行ってたからね！」

もぐもぐとパスタをかき込む。うん、うまぁいい！！

「涼くんは？」

「先に病人ズにお粥食べさせて薬飲ませないと。」

そう言ってマスクをつけて畳の部屋に行った涼太。

ほんと、涼太って自分のことより人のことだよねぇ。

「涼太は先にご飯食べておいで。こういう時に兄貴を頼ってよ。」

「大介兄さん……ありがと。そうさせてもらうね。」

「にゃははっ。」