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『っ、』


わかりやすく顔を歪めてしまって、

神山先生はそっと服をめくった。



「なんやこれ、リスカやん、」



動揺してて、また申し訳なくなった。


『引きますよね、ごめんなさい、やっぱ帰ります。』




手首を離してもらおうと力を入れても、


神山先生は黙ったまま離してくれなかった。




『離してください、』



自分でもびっくりするくらい震えた声で呟いた。


何で震えてるんだろう。





今から家に帰るから?


違う。



神山先生が怖いから?


違う



傷口が痛いから?


違う。









私、神山先生に嫌われたのが怖いんだ。


かっこよくて、優しくて、歌が上手で、ダンスも上手。




そんな、


大好きな神山先生。






神山先生だけには嫌われたくなかった。


1年のときから好きで、


今年運よく担任になってくれて、







凄く嬉しかったから。


親に嫌われても、

友達に嫌われても、







神山先生にだけは嫌われたくなかった。



もう、死んでやろうかな。




もう一度手首にぐっと力を入れても先生の手から離れることはない。



『なんで離してくれないんですかっ…』



「心配なんや、石橋さんが、」

「石橋さんを家に帰すことは出来へん。」









『…でも、』



「俺の家来て。」

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すかい(プロフ) - 正直私も親が嫌いなのでスカッとしました!!更新続けてくれると嬉しいです! (2020年8月22日 0時) (レス) id: ef194ab887 (このIDを非表示/違反報告)
アップルティー(プロフ) - とても続きが気になります!!主様のペースで良いのですが、更新再開して欲しいです。 (2020年8月14日 19時) (レス) id: 170d5c0de0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らて | 作成日時:2020年6月4日 19時

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