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4月

久しぶりに会えるかもしれない。


そう思って早めに家を出ると



通学路に桃の花が綺麗に咲いていました。



もちろん望くんからもらったシュシュを付けて登校して、




クラス表を見ていると



2-Aのところに私の名前が載っていました。


ドキドキしながら2-A全員の名前を見ても









小瀧望とはどこにも書いてありませんでした。


違うクラスなのか、とがっかりして違うクラスの表を見ると






違うクラスの表にも小瀧望の名前はありませんでした。






どうして。




何回見返しても名前を見つけられなくて



心臓がバクバクしました。





友「おはよ、A。」



後ろから聞こえた友達の声に安心したのか





涙が溢れました。



『ねぇ、望くんがいない。』



友「…わかった、今日このままさぼっちゃお。」





そう言った友達は私の腕を引いて



門へ走りました。

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作者名:くりみ | 作成日時:2020年4月7日 20時

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