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34。 ページ34

1月


学校が再開してはや3日。



今日も望くんは来ませんでした。




『なんで来ないんだろう…』



友「あ…小瀧くん?」


そう聞いてくる友達はどこか気まずそうでした。




『なんか知ってるの…?』



友「うん、知ってる。」



気まずそうにしてたのに。



私の目を見てバシッと言いきった友達は覚悟を決めていたように見えました。



友「知ってるけど、今は私からは言えない。」



『…どういうこと?』



友「小瀧くんはAにわざと言ってない気がする。」



友達の言っていることは



理解できなかった。





私に知られちゃいけないこと?



私にだけわざと言わないということ?



…なんで?





友「Aが好きだから、大事な友達だから言ってないんだと思うよ。」








友「だから聞かないであげて。」




大事な友達だから言ってない。




それは、言ってしまったら友達じゃなくなるから?



考えても考えても1つも答えは出てこなかった。









なんにも





なんにもわかりませんでした。

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作者名:くりみ | 作成日時:2020年4月7日 20時

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