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翌日、朝から成蘭へと向かった三橋と伊藤が通された教室には大量の服が並べられていた
後ろでは数人のスケバンがどんなメイクにするかと雑誌とにらめっこしている。
「伊藤さん、これなんかどうですか？」
「カ、カワイー…」
流されるように取っ替え引っ替え色々な服を試着させられあぁでもないこうでもないと言い合う京子達を見て伊藤は少し後悔した。いつもは聳え立つツンツンの髪がまるで尻尾のように垂れ下がり徐々に元気が無くなっていく。
自分は見るだけだと、ゲラゲラ腹を抱えて笑う三橋に蹴りを入れ再び渡された服を着る
(…こういうのは女の子が着るから良いんだろう)
黒のロングスカートで背の高さをカバーして女性らしく、と割りと考えられたコーディネートをされているが傷心しきった伊藤はそんなこと頭に入らず虚無を見つめ始めていた。
「次はお化粧と髪を…伊藤さん？」
「ウ、ウン…」
椅子に座らされ、複数人の女の子に真剣な眼差しで見つめられる。女の子とそんなに関わってこなかった伊藤は少し照れたが、顔に塗られる液体やパタパタとつけられる粉でそんな気持ちも一瞬にして無くなる
目を瞑ってくれと頼まれおずおずと目を瞑るとまつげが何かに挟まれ摘まれる感覚とハケが瞼を撫でる感覚にくすぐったさを感じ身をよじる
「三橋さん、どの色がいいですか？」
「赤だな、赤」
「こっちの？」
「いんや、そっちの真っ赤な方」
何を話しているのか聞こうと口を開けた瞬間唇に触れる冷たい何か。それが口紅だと気がついた時には上も下もぐるりと塗られた後で、普段はない唇に塗られているものが気になって仕方がなかった
「もう見てもいいですよー」
化粧がなぜ化けると書くのかわかった気がする。
そこに写っているのは紛れもなく自分であるのに自分ではない女が照れたように見つめ返してくる。
明らかに不自然に染る真っ赤な唇には違和感しかないが
「それくらい目立つほうがつえーんだヨ」
「喧嘩しにいく訳じゃねーんだぞ…」
呆れながら言葉を返すが、ふと時計を見ると約束の時間まであと十数分となっていて慌てて荷物をまとめ教室を出る。後から尾行すると宣言した三橋はノロノロと準備をしていて、コイツを待っていては間に合わないと思った伊藤は置いていくことに決めた。成蘭を飛び出し少し早歩きで目的地へと向かうが、どうにも歩くスピードがいつもより遅い。
履きなれないブーツのせいで上手く歩けないのが原因で、致し方ないと痛む足を無視し走って呼び出している公園へと向かった
約束を破るのは男のすることじゃねー！そう思いながら
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ハイキュー大好き！！(プロフ) - めっちゃ続きが気になります！！更新楽しみにしてます！！ (2021年3月2日 7時) (
レス) id: 2d39102061 (このIDを非表示/違反報告)
奏菜(プロフ) - とても好きです！続きめちゃくちゃ楽しみにしてます！！ (2020年8月13日 7時) (レス) id: acc6cf3fa0 (このIDを非表示/違反報告)
夢子(プロフ) - 斬新な設定に最初は驚きましたが、すぐに物語に引き込まれてしまいました！2人はどうなるのでしょう、結ばれるのでしょうか…！続きが楽しみです！ (2020年8月9日 17時) (レス) id: 72b9a547c8 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - 伊藤くんと主人公がどうなるか気になります！！ (2020年8月7日 23時) (レス) id: baa397239c (このIDを非表示/違反報告)
アホ犬 - うわぁめっちゃ好きです！！続き楽しみです！ (2020年8月7日 1時) (レス) id: f5f8406621 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2019年11月11日 17時
