８- 可愛いあの子と初デート！ ページ9
「という訳なんです」
「…ごめんね京ちゃん、全然理解できなかった。どういうこと？」
数日後─
もうこのまま無かったことにしても良いのではないかと思い始めていた京子だったが、もし伊藤さんの女装癖がバレてしまったら、と考えついに本人を喫茶店へと呼び出し事を伝えた
終始口を開けポカーンとしていた伊藤は、再び最後まで聞いた後頭を抱えて呻き声を上げる
その隣では楽しそうに肩を震わせ笑う男─三橋貴志─がコーシーを飲んでいたのだが、ついに耐えきれなくなったのか吹き出した
「よかったな伊藤ー！」
「よくねーよ！なんで俺が野郎にモテなきゃなんねーんだ！」
「すいません、私達があんなことをお願いしたから…」
「違うよ、違う！京ちゃん達は何にも悪くない、悪いのはあのヤクザだから！」
申し訳なさそうに目元を潤ませる京子を慰める伊藤は内心パニックを起こし泣きそうであった。が、男なら人の前で無闇に涙は見せないというプライドでなんとか取り繕う
「京子ちゃんはいつソイツ呼び出すのー？」
他人事だからと心底楽しんでいる三橋は零したコーシーを拭きながらケタケタと笑う。
「伊藤さんが大丈夫な日はいつですか？」
今すぐにでもこの場から飛び出し逃げ出したいくらいなのだが、困っている女の子まして友人を放っては置けないと伊藤は頭の中で空いている日を探す
「伊藤よー、こういうのは早え方がいいぞ。明日は幸いにも土曜日でガッコねーんだ、明日にしちまえ」
「明日ってそんな急に…第一平日に制服は変だろ」
自分が女物の服を持っている訳がないし、妹から態々借りるなんてのも出来やしない。
そもそもこんなに図体のデカい男が可愛らしいああいった服が着られるわけがないと思っていた。
「それはこっちに任せてください、なんとかします」
なんとかできちゃうんだ、と呟いた伊藤は腹を決め嫌なことはすぐ終わらせて忘れるに限ると考え直し、明日のお昼にその男に惚れた大馬鹿野郎を呼び出すことになったのだった。
「伊藤さんは準備があるから朝成蘭に来てくださいね」
「うん、迷惑かけちゃってごめんね」
「デートプランどうすんだヨー？」
「するわけねーだろ、速攻フって帰る！」
「つまんねーの」
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ハイキュー大好き！！(プロフ) - めっちゃ続きが気になります！！更新楽しみにしてます！！ (2021年3月2日 7時) (
レス) id: 2d39102061 (このIDを非表示/違反報告)
奏菜(プロフ) - とても好きです！続きめちゃくちゃ楽しみにしてます！！ (2020年8月13日 7時) (レス) id: acc6cf3fa0 (このIDを非表示/違反報告)
夢子(プロフ) - 斬新な設定に最初は驚きましたが、すぐに物語に引き込まれてしまいました！2人はどうなるのでしょう、結ばれるのでしょうか…！続きが楽しみです！ (2020年8月9日 17時) (レス) id: 72b9a547c8 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - 伊藤くんと主人公がどうなるか気になります！！ (2020年8月7日 23時) (レス) id: baa397239c (このIDを非表示/違反報告)
アホ犬 - うわぁめっちゃ好きです！！続き楽しみです！ (2020年8月7日 1時) (レス) id: f5f8406621 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2019年11月11日 17時
