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なんとなくだが、心のどこかでは今日フラれてしまうのだろうと思っていた。
眉を下げて自身の目を見上げる伊藤を眺めながら、Aはどうしたらフラれることを先延ばしに出来るかを必死に考える
普段色んな奴から馬鹿だと言われるし、Aは自分でも頭が良い方ではないことは自覚している。
それでも無い知恵を振り絞り考え込んだ、その間1秒も無かっただろう。
意を決したように口を開いた伊藤に被せるように話す。
「趣味とか聞いてもいいですか？」
結局のところ全くいい案は出てこなかった。
話を遮り先伸ばす以外術がない
「趣味……そーね、金魚の世話とかかな」
小さくて可愛いんだ、そう言いながら笑う横顔がとても綺麗で早まる鼓動で苦しくなった胸を抑えるA
それに気が付いていない伊藤は、先程自分が言おうとした言葉を頭の隅に追いやって金魚の魅力について語る
言わなければいけないのに、その言葉を何故だか言いたく無かったのだ
「そうだ、名前聞いてもいいかな？呼ぶ時どうしたらいいかわからないからさ」
名前なんて聞いたらますます情が湧いてしまうのに
「俺は藤崎Aです、気軽にAって呼んでください」
「わかった、お…」
俺は、と言いかけて口を継ぐんだ伊藤はふと我に帰る。ここで正直に伊藤真司を名乗れば何かの弾み…例えば彼は紅高生らしいから、今井なんかにAが自分のことを話せば奴は確実に面白がる。そうすると軟高生徒全員に自分が女装して男と会っていた、なんて事実が広まってしまうのではないかと
それは困る、硬派で頼り甲斐のある男として慕われている自覚のある伊藤は一気に血の気が引いた
だからと言ってここで引き下がることはできない
「わ、わたし…」
言葉に詰まっていると、シュッと空気を切る音を出しながら顔の真横を通り抜けた小さな何か。髪が数本切れ、はらりと地面へと落ちる
「紅高の野郎が女と遊んでるなんてこの三橋様が許さん！」
振り返ると小石を手の中でジャラジャラと遊ばせながら仁王立ちする三橋が立っており、Aへと小石を投げつけ始める
Aは飛んでくる小石が伊藤へと当たらないように手で払いながら邪魔された苛立ちを隠すことなく三橋へと歩み寄る
「アンタ誰っすか」
「あ？俺を知らねーのかョ。それも仕方ねーか…今井のバカは俺には勝てねーもんな」
態とらしく煽り、1人でうなずく三橋
「今井さんのこと悪くいうのやめてもらっていいですか、あんなんでも俺の兄貴分なんで」
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ハイキュー大好き！！(プロフ) - めっちゃ続きが気になります！！更新楽しみにしてます！！ (2021年3月2日 7時) (
レス) id: 2d39102061 (このIDを非表示/違反報告)
奏菜(プロフ) - とても好きです！続きめちゃくちゃ楽しみにしてます！！ (2020年8月13日 7時) (レス) id: acc6cf3fa0 (このIDを非表示/違反報告)
夢子(プロフ) - 斬新な設定に最初は驚きましたが、すぐに物語に引き込まれてしまいました！2人はどうなるのでしょう、結ばれるのでしょうか…！続きが楽しみです！ (2020年8月9日 17時) (レス) id: 72b9a547c8 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - 伊藤くんと主人公がどうなるか気になります！！ (2020年8月7日 23時) (レス) id: baa397239c (このIDを非表示/違反報告)
アホ犬 - うわぁめっちゃ好きです！！続き楽しみです！ (2020年8月7日 1時) (レス) id: f5f8406621 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2019年11月11日 17時
