どんな貴女でも|ナターリア(リク) ページ23
リクエストありがとうございました！
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兄さんとは結婚したいけど、兄さんだけ特別ではない。私はAが好きだ。兄さんの友人であるAは、本当の私を知らない。
『ナターリアちゃん、想像していた子と全然違う』
初めて会った時、無垢な瞳でそう言われた。ひとつ顔を見合わせただけで私の全てを奪われた、そう感じた。
兄さんはいつもと違う私に驚いていたけれどどこか嬉しそうに、うふふ、と笑っていた。姉さんもまぁ、と口を押さえていた。
イヴァンから聞くような子じゃない！だとか、かわいい！だとか彼女は言う。普段私が兄さんにしている行動を見れば引くだろうか。徐々に不安が膨らんだ。
「へぇ〜、そうなんだ。ナターリアちゃん、何でも知ってるんだね」
「ふふ、そうですかね？」
「すみませーん、」
Aと話しているとき、近所のトーリスが家へやってきた。いつも邪魔なそいつは、普段と違う私を見て目を見開いた。
彼女との場を邪魔されるのが嫌で堪らなくて、いつもの癖で強く睨み、何の用だ、と言う。あっ、気付いた時には遅かった。
Aはそんな私を凝視していた。
「あっ、いや、これは違くて、」
「ナターリアちゃん、今日は随分おしとやかなんだね。」
「あ、ぅ、うるさい！！！！お前は邪魔だ！」
どっかいけ！と再度睨めば苦笑しどこかへ去っていく彼奴。またやってしまった、と思い目を伏せながら彼女の顔を覗き見る。その目は軽蔑。
…ではなく、輝いていた。
「ナターリアちゃんカッコいい！もしかしてイヴァンはこれを言ってたのかなぁ？」
漸く素が見れたよ！一人嬉々と話すA。あまりの驚きから声も出なかった。あれがカッコいい？皆に引かれるのに？怖がられるのに？
こんな私を受け止めてくれる人はいない。だからこそ、素の姿の私を見て喜ぶ無垢な彼女に目を奪われた。
「こんな、……こんな私でも良いのか？」
「こんなって何！？カッコいいしかわいいよナターリアちゃんは！
それに、私はどんな貴女でも大好きだよ」
嗚呼。私の心に既に根付いていたものが、更に長くなる。彼女は私を受け入れてくれた、唯一の人。
眩しすぎる彼女の笑顔をぼやける視界で受け止めた。
「私も、」
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凩(プロフ) - キモオタク(新)さん» 一気読み…！？ありがとうございます…！嬉しいです、励みになります… (2023年2月11日 21時) (
レス) id: 6676e97410 (このIDを非表示/違反報告)
キモオタク(新)(プロフ) - いやぁぁぁ一気読みしてしまったぁ！！神作品をありがとうございますぅぅ！！ (2023年2月7日 22時) (レス) @page45 id: b2377fe342 (このIDを非表示/違反報告)
凩(プロフ) - チュッパチャップスって美味しいよねさん» リクエストありがとうございました！取り合いではないような気がしますが見逃してください… (2023年2月3日 22時) (レス) id: 6676e97410 (このIDを非表示/違反報告)
チュッパチャップスって美味しいよね - リクエストいいですか？！ぽん娘さんとメリ娘の取り合いできますか？ (2023年2月1日 3時) (レス) id: 7e47203457 (このIDを非表示/違反報告)
マダイ(プロフ) - リクエスト書いてくださりありがとうございます！！可愛すぎて、可愛すぎてもう…。本当にありがとうございます😭 (2023年1月29日 10時) (レス) id: 270caf1a2f (このIDを非表示/違反報告)
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