【APH】おくにとともに【短編集】

その感情は|ベル ページ2

初っ端から百合。


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ウチは、綺麗で可愛いチューリップみたいなAが好き。まあそれは友情としてであって、恋愛としてではないんやけど。

Aは、今日も元気そうな笑顔を見せて窓辺にいたウチに手を振ってきた。急いで駆け寄り、玄関を開ける。




「また来たん？A。遠いやん、大丈夫やった？」

「ベルに会いたくって！」

「へへ、そかそか。今日お兄ちゃんおるけど、大丈夫？」

「え〜！全然、寧ろ嬉しい！」



私、ベルのお兄さまカッコよくて好きなの。そう少し顔を火照らせながら言うA。何故だかもやり、とした心に不思議に思いながら庭へ招く。いつも通り、Aの目が輝いた。



「いつ見ても綺麗だよね〜、ベルの家のお庭！」

「あ〜、これ？お兄ちゃんが育ててるんよ。かわええやろ？」

「えっ、ウソ！？あのお兄さまが？え〜、ギャップ萌え！素敵すぎる…」



素敵…と再度頬を火照らせ呟くAを笑いながらふと疑問に思っていたことを問う。




「Aは、そんなにお兄ちゃんのこと好きなん？」





「…………ぇ、ば、ばれた？」

「あ、やっぱ？あれで隠してたつもりなん？ばればれやで、顔がコロコロ変わる変わる！」

「も、…もう！からかわないでよ〜、ちょっと、ちょぉっと気になってるだけ！ほんとに！」




このくらい！と指で表したAがおもしろおかしくて。笑っていると彼女の可愛らしい怒った声が聞こえる。
ウチは、彼女のことが好き。でもそれは、友情としてであって、恋愛としてではないんや。チクリ、とする心の中でそう唱えた。

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