私の中のキムテヒョン3

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自分の中でも、キムテヒョンという存在が何なのか、わからない。




最初の頃の戸惑いはいつの間にか消えて、キムテヒョンがここにいることに慣れてしまっている。




側にいることが当たり前になっていることは自覚している。




でもそれを有り体の言葉で表すことは難しかった。






「ないけど・・・料理をしてあげようかな、と思うくらい、では、ある、かな」






なんだかしどろもどろになってしまった私の言葉だったけれど、キムテヒョンは最後まで聞くと声を弾ませた。





(オレ絶対あの人より美味しく食べるから、まかせて)





あの人ってジホさんか。一体何に張りあってるんだか、とそのくだらない内容に笑ってしまうけれど、そんなキムテヒョンをちょっとばかり嬉しく思うのは一体どうしたことか。






「じゃあ今日は料理するから買物に行こうか」






ちょうど他にも買いたいものもあったし、帰りにスーパーに寄ろう。






(やった！デートだ！)






食べ終えたシリアルのボウルをシンクに置いた時、キムテヒョンが嬉しそうに声を上げた。






(可愛くして出かけようね)






可愛くしてデート、か。楽しそうなキムテヒョンの声に、こちらまで思わずつられそうになる。






綺麗に着飾って、キムテヒョンとデートする、なんてきっとそんな日は来ないけれど。





「たまにはいいか」





そうつぶやくと、キムテヒョンがまた(やった)と子供みたいに笑った。

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