97【TH】 ページ1
「ヒョン・・・・」
まるで汚いものでも見るかのようにジョングクは蔑んだ眼差しをジンヒョンへと向けた。
「ち、違う！誤解だ、ジョングク！」
ヒョンはオレから慌てて離れて、前にAさんにしたみたいに、大げさに両手を上にあげる。ジョングクは表情を変えずにちらりとオレを見た。
「しかも、その人泣いてるじゃないですか・・・ほんと、サイテー」
先ほどジンヒョンの顎にぶつけた頭が痛くてオレの目に涙が滲んだのをジョングクは勘違いしたらしい。
ヒョンが、宿舎に女性を連れ込み、しかも無理やり押し倒していた、と。
ヒョンの名誉の為にもすぐに誤解を解くべきだろうけれど、先ほどAさんにひどいことを言ったヒョンを少し懲らしめてやりたい気もするし、何よりこの状況どうやって説明したらよいのかわからない。
「今日は誰も来ないって言わなかった？」
だから宿舎に来たのに、と思った疑問を口にすれば、ジョングクは「うわぁ」とでも言わんばかりに嫌そうに顔を歪めた。
「ヒョン、サイテー」
ジョングクの言葉は『今日は誰も宿舎にいないからおいでよ、と、女性を誘い込んだジンヒョン』に向けられている。
「違う違う、いや、違わないけど。いや、ジョングクおまえまだスケジュールがあるはずじゃ・・・」
「スケジュールが変わったんですよ。ヒョンも今日休みだったから一緒にテヒョンイヒョンの病院に行こうと思って。マネージャーに聞いたら多分宿舎だって言うから」
え、オレ？
「なのに、何ですかこれは。テヒョンイヒョンがあんな状態なのに、よくも呑気に女性を連れ込んだりできますね。ほんと、見損ないました」
ジョングクは吐き捨てるようにそう言って、部屋を出て行こうとする。
「「ジョングガ！」」
ヒョンとオレの声が同時にジョングクを止めると、ジョングクはその嫌そうな顔を今度はオレの方に向けて目を細めた。
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Couldbe(プロフ) - monさん» コメントありがとうございます。お返事遅れてスイマセン💦ようやく更新しましたので続編もどうぞよろしくお願いします。 (2022年8月9日 17時) (
レス) id: 451ed8da22 (このIDを非表示/違反報告)
Couldbe(プロフ) - あみさん» いつもありがとうございます。続編作りましたのでよろしくお願いします。 (2022年8月9日 17時) (レス) id: 451ed8da22 (このIDを非表示/違反報告)
mon(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています！更新楽しみにしています！！！ (2022年8月4日 16時) (レス) id: 2405002688 (このIDを非表示/違反報告)
あみ - 更新ありがとうございます。とっても嬉しいです。切なくて泣いてしまいました。これからも楽しみにしています。 (2022年7月7日 21時) (レス) @page48 id: 1af90d72a0 (このIDを非表示/違反報告)
Couldbe(プロフ) - もかさん» コメントありがとうございます。私もリアルが忙しすぎて更新できず・・・っ！ (2022年7月7日 18時) (レス) id: 451ed8da22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Couldbe
| 作成日時：2022年5月8日 17時
