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「え・・・」







驚いたように、キムテヒョンが私の口から声を出した。








(彼女にお礼言ってくれる?)








そんなことしても彼女にはわからないし、私のただの自己満足にしか過ぎないけれど。



きっと、さっきのことで私が弱っているだけかもしれないけれど。



私なんかよりキムテヒョンの方が、ずっと素直に彼女に感謝の気持ちを伝えてくれるに違いない。








「うん」








そんな私の気持ちを察したのか、キムテヒョンは静かに笑った。


それからジウちゃんのデスクに置いてあるよくわらかないハートに顔がかかれた人形をつついてから、ジウちゃんの頭を優しく撫ぜた。









「ジウちゃん、ありがとう」









私の普段の口調より、幾分ゆっくりとして穏やかなキムテヒョンの話し方。


じっと、ジウちゃんの目を見つめるその視線も、普段の私とは違う。


キムテヒョンが私の目を通してみるジウちゃんはなんだかいつもと違って見えた。








「え、先輩・・・」








ジウちゃんは驚いたように目を見開く。








「ありがとう」







キムテヒョンがもう一度そう言って笑うと、彼女は顔を赤くして口元をおさえた。


私には見えないけれど、きっとキムテヒョンはキムテヒョンらしく笑ったのだろうなと思う。









ジウちゃんがこんなにも可愛い顔をするのだから。

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Couldbe(プロフ) - もかさん» 感想ありがとうございます。2の方を更新しましたので、良かったら読んでくださいね〜 (2022年1月19日 15時) (レス) id: 451ed8da22 (このIDを非表示/違反報告)
もか(プロフ) - 話の展開が面白くてどうなるんだろうってワクワクしながらみてます!応援してます! (2021年12月27日 0時) (レス) @page50 id: 8c35ae2d8a (このIDを非表示/違反報告)
Couldbe(プロフ) - satomiさん» わぁ、嬉しいお言葉ありがとうございます!楽しんで頂けるように頑張ります♪ (2021年8月9日 19時) (レス) id: 451ed8da22 (このIDを非表示/違反報告)
satomi(プロフ) - 話の展開が好き過ぎます、、応援してます!!無理せず頑張ってください! (2021年8月9日 18時) (レス) id: c25e6e0749 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Couldbe | 作成日時:2021年8月1日 18時

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