私の中のキムテヒョン

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私の企画が通ったことに対しておめでとうと言った時のジホさんの目。




『君は頭がいいからね』




そう言った彼の目がすべてを物語っているじゃないか。




あの人が私の部屋に来なくなってからどれくらいたったのか忘れてしまったくらい、キムテヒョンに聞かれて、彼氏だと断言できないくらい、ジホさんとは触れ合っていないから。









(えぇ・・・彼氏なのに、なんで・・・)








キムテヒョンはそれ以上を言わなかった。きっと私の目を通して、ジホさんがどんな顔で私を見ていたか感じたはずだ。









(・・・好きなら、ちゃんと伝えなよ)









なのに、キムテヒョンはすごく穏やかにそう言った。









「好きだなんて・・・なんでそんなこと」









なんでそんなこと、あなたにわかるのよ。









そう言おうとしたけれど、その前にキムテヒョンが(だって)と言う。









(だって、泣いてるよ)









「え・・・」









驚いて頬に触れたら指先が濡れて、それで初めて自分が涙を流していることに気付いた。









(大丈夫？)









やめて、そんなこと言わないで。優しくされたら、気付いたら、余計に悲しくなるから。









(Aさん、泣かないで)









どこまでも穏やかなキムテヒョンに涙があふれた。









お願い、やめて。









「どうして・・・」









嗚咽が漏れそうになるのを堪える。








どうして。どうしてなのジホさん。








なんでキスなんてするの。








気付いてしまうじゃない。








あなたは私のことをもう愛してはいないんだって。









(泣かないで。オレがそばにいるから)









キムテヒョン。慰めてくれて、ありがとう。








でもね。








側にいるなら、今は抱きしめて欲しかった。

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