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「大体、あなたがこの人だなんてまだ信じがたいもの」
キムテヒョンにぶうぶう文句を言われて、ミルクと砂糖をたっぷり入れたおよそコーヒーとは言い難い飲み物を一口飲む。
私の頭の中のこの謎の人物と、この綺麗な男が同一人物だなんて。
(何なら歌ってみようか?変わってくれたら歌うよ)
「結構です」
そう言ったら、(ちぇ〜)とつまらなさそうにするけど。
どうせ、歌ったって。私の声じゃない。
Vの声なら聞いてみたいけれど。低くて甘くて深い、耳に心地よい優しい声。
(あなたは歌は得意?)
「カラオケとかそう言った類は苦手」
人前で歌うなんてもっての外だから、歌手ってすごいなと素直に感心する。
(え〜、一緒に行こうよ)
「一緒にって、どうやったって一人カラオケじゃない」
(オレが頭の中で盛り上げるからさ)
「いやよ」
頭の中で盛り上げるってなんだ、と断ればキムテヒョンはまた(ちぇ〜)とこぼした。
(ノレバンなんてずっと行ってないから行きたかったのにな)
そう言われて思う。ああそうか、この人アイドルなんだ。スターなんだ。
普通にカラオケなんて気軽に行ったりできないんだろうな、と思うけれど、だからと言って一人カラオケに行ってあげる気はない。
こんな風に歌えたら気持ちが良いのだろうけど。
テレビの中の彼らはとても輝いていて目を引き付けられる。
(ね、オレ達の中だったら誰が一番タイプ?)
じっと集中している私に気付いて、キムテヒョンが面白そうに聞いてくる。
「別に・・・」
誰でもない、と言おうとして、でもキムテヒョンはきっと私の目が画面の中の誰を追っているのかなんてわかっているに違いない。
「・・・この人」
だから、キムテヒョンの隣にくっついて可愛い顔して笑っている人を指さした。
(え〜、ジミニ)
なんだか不満そうにキムテヒョンは言う。
だけど、本当はキムテヒョンのその瞳に吸い込まれそうな位ひきつけられていることに、私のこの目が気づきませんようにとただそう願った。
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Couldbe(プロフ) - もかさん» 感想ありがとうございます。2の方を更新しましたので、良かったら読んでくださいね〜 (2022年1月19日 15時) (レス) id: 451ed8da22 (このIDを非表示/違反報告)
もか(プロフ) - 話の展開が面白くてどうなるんだろうってワクワクしながらみてます!応援してます! (2021年12月27日 0時) (レス) @page50 id: 8c35ae2d8a (このIDを非表示/違反報告)
Couldbe(プロフ) - satomiさん» わぁ、嬉しいお言葉ありがとうございます!楽しんで頂けるように頑張ります♪ (2021年8月9日 19時) (レス) id: 451ed8da22 (このIDを非表示/違反報告)
satomi(プロフ) - 話の展開が好き過ぎます、、応援してます!!無理せず頑張ってください! (2021年8月9日 18時) (レス) id: c25e6e0749 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Couldbe | 作成日時:2021年8月1日 18時