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「・・・なんてキスするの」
唇を離して、息があがった私を見下ろしながらそう言うテヒョンは切なそうで、それから悔しそうにも見えた。
「・・・え？なんかダメだった？」
テヒョンのキスに応えたのは初めてだったから、何か変なことしたかなと不安になると、テヒョンはまたどさりと私の上で力を抜く。
だから重いってと文句を言おうとしたら、テヒョンがはぁと吐息まじりに言った。
「めちゃくちゃ気持ちいい」
「え？」
「気持ちよすぎる。なんでもっと早くしてくれなかったの」
なんかオレ損してた、と訳の分からないことを言い始めたテヒョンに困惑していると、テヒョンが私のシャツの下から手を入れてきて、さすがにそれはと、その手を止める。
「ちょっとストップ！」
「なんで。こんなキスするAがいけないんでしょ」
「待って！展開が急すぎ！」
「今日オレがどれだけAのこと触りたいの我慢したと思ってるの。あんな格好してて」
「いや、それは私のせいじゃないじゃない！」
そう言って首筋に口づけられるから、ぞくりと背中が泡立った。
でも。
「待って、テヒョン、恥ずかしすぎる！」
そう言ったら、テヒョンはぴたりと止まって、「恥ずかしい？」と聞いてくる。
「だって、テヒョンはずっと友達だったのに、急にこんなの・・・」
恥ずかしくて無理、と言ったら、テヒョンは今日何度目かのため息をついた。
「何、オレとじゃそういう気にならないって？」
「そういうわけじゃないけど、テヒョンはテヒョンだから・・・」
言ってからしまったと思った。いつかもこんな会話をしたことがある。
そして、その後テヒョンは。
「ふぅん」
そう言って、一瞬でガラリと雰囲気を変えるんだ。
ほら、私の目の前にいるのは、『V』。
まるで獲物を捕らえる獣のように、艶めかしく、私を見下ろして。
「Aの為になら、おれはいつでも『V』になるよ」
にっこりとそれはそれは妖艶に笑うこの人に、いったい誰が抵抗できるというの。
「気持ちいいことしよ」
耳元で囁かれたら、もうチェックメイト。
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Couldbe(プロフ) - みくさん» いつもコメント＆応援ありがとうございます！すごくうれしいです〜。あと少し頑張ります！ (2021年6月21日 21時) (
レス) id: 451ed8da22 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 何度もすいません‥あと少しで完結！！楽しみだけど、寂しいです。頑張ってください！ (2021年6月20日 17時) (レス) id: a20e8a1774 (このIDを非表示/違反報告)
Couldbe(プロフ) - rihoさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けるとうれしいです〜。頑張ります！ (2021年4月3日 20時) (レス) id: 451ed8da22 (このIDを非表示/違反報告)
riho(プロフ) - 面白いです！次回の更新まで待ちきれません^_^ (2021年4月3日 18時) (レス) id: d5558214f2 (このIDを非表示/違反報告)
Couldbe(プロフ) - みくさん» またまたまたコメントありがとうございます！あと少しで終わるはずなのでもう少し頑張ります(*^^*) (2021年3月21日 20時) (レス) id: cd47f312cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Couldbe
| 作成日時：2021年3月11日 18時
