恋愛に向かない私 1 ページ28
『話しよう』
『部屋に来て』
『そっちに行っていい？』
『話しようって』
ひっきりなしにカトクの通知音がなって届くメッセージをどうしていいかわからずにいる。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
あの後会場に戻ると不機嫌さを隠そうともしないテヒョンにじろりと睨まれて、私は余計にジンオッパに隠れるようにして座っていた。
「そんなことしてると後でテヒョンに何かされるよ」
そんな私の様子を見てジンオッパが言ったけれど、後のことよりも目先のテヒョンから隠れたい気持ちを優先させた。
何かを感じたらしいジミンも呆れた顔をして私を見ていたけれど、テヒョンへの気持ちに気付いたばかりの私は色んな感情についていくことが出来ない。
だからたまに仕事とは関係なく近づいてくる男性はテヒョンではなく、ジンオッパがさりげなく私の肩を引き寄せたりしながらあしらってくれて、でもそれが余計にテヒョンをイライラさせていることに気付いたけれどどうしたらいいのかわからない。
ただただ早く時間が過ぎてくれることを願いながらなんとかパーティを終えて、ホテルに戻ったらテヒョンにつかまらないように小走りで部屋に戻った。
ジウさんがテヒョンに何かしら話しかけてテヒョンが引き留められていたことに感謝すらしたくらいだ。
後ろも振り返らずに一目散に部屋に飛び込んでドアに背を付けて、やっとほっと息をついた。
しんと静まり返った部屋で、ふと鼻をかすめるのはジンオッパの優しい香水の匂い。
ジンオッパの匂いはいつでも私を安心させてくれる。
テヒョンは・・・。
テヒョンに借りたまま椅子にかけてあったシャツを手に取った。
かすかに残るテヒョンの香り。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 512人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Couldbe(プロフ) - みくさん» いつもコメント＆応援ありがとうございます！すごくうれしいです〜。あと少し頑張ります！ (2021年6月21日 21時) (
レス) id: 451ed8da22 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 何度もすいません‥あと少しで完結！！楽しみだけど、寂しいです。頑張ってください！ (2021年6月20日 17時) (レス) id: a20e8a1774 (このIDを非表示/違反報告)
Couldbe(プロフ) - rihoさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けるとうれしいです〜。頑張ります！ (2021年4月3日 20時) (レス) id: 451ed8da22 (このIDを非表示/違反報告)
riho(プロフ) - 面白いです！次回の更新まで待ちきれません^_^ (2021年4月3日 18時) (レス) id: d5558214f2 (このIDを非表示/違反報告)
Couldbe(プロフ) - みくさん» またまたまたコメントありがとうございます！あと少しで終わるはずなのでもう少し頑張ります(*^^*) (2021年3月21日 20時) (レス) id: cd47f312cf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Couldbe
| 作成日時：2021年3月11日 18時
