○○といっしょ♪

阿部ちゃんせんせーとハート折り紙 ページ7

どうもぉ…工作コーナー担当、阿部ちゃん先生でーす。

『めめこじウール』のお話台本もたまに書いてます。
メメ役の目黒くんとこーじ役の康二くんは所謂、両片想いというやつで…。

どっちかが告ればいい話なんだけどなぁ…。

それは、あの歌のおにいさんズも一緒か…。
ってか、翔太に関しては自分の気持ち気づいてない可能性もあるしさ…。

ふうっ、みんなも体操のお兄さんズみたいにくっついちゃえば良いのにっ！

「…佐久間もそう思うよねっ！」

「ん〜？何がでやんすか？」

あっ、んー？気付いてるのかなぁ？
佐久間も協力してくれたら、うれしいけど…。

「その…佐久間も好きな人とかいるの？」

「…いるよ」

なんか、いっつもサクマだから忘れそうになるけど着ぐるみ着てない佐久間に真っ直ぐ見られると…なんか、なんか…その…。

「…えー、知らなかった〜。俺の知ってる人〜？」

自分から聞いたのに、微妙な反応を返してしまった…。
えっ？俺、動揺してる？何に？佐久間に好きな人がいた事？

違う違う。

真剣な顔してるから？…うん、これこれ。

「なぁに真顔になってんの？…いつもみたいに『好きでやんす』とか言ったら上手くいくんじゃない？応援してるよ」

「俺、本気だから…。そんな風に適当言うなよ」

「えっと、ごめんね」

ちょっと不機嫌な横顔が泣いてるみたいで苦しい。

「…あのっ…」
「んじゃ、後よろしく〜」

急にいつもの佐久間に戻って子ども達の元へ走って行く。

大きなセットをパルクールで飛び越える姿。
あんまり速くない足。

どっちも佐久間で…。うん。こういう所だ。俺の情緒は可笑しくない。ちょっと、バグっただけ。

鶴でも折ろうと取り出した折り紙。
何故か赤いハートが出来てしまった。

恋バナなんかするんじゃ無かった。

模造紙と折り紙で作った、白ご飯とピーマンの肉詰め。

まだ、バグってる？

他にも新聞紙を丸めたオムライスに毛糸で作ったラーメンを追加。

飲み物にオレンジジュース。

子ども達と作るんだし、お茶とかコーヒーとかよりは…ね。

「おっ、美味そう〜」

目黒くんがオムライスにハートを乗せる。

「あっ、違っ…」

「あっ、すいません、ケチャップかと…」

「本当だ。ケチャップあった方がオムライスっぽいね。ありがとう」

ハートはポケットに隠した。

「えっ、ユキちゃん手洗い大好きになったでやんすか？」

向こうで笑ういつもの佐久間にポケットをそっと撫でてた。

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