○○といっしょ♪

幸せのお手本-fk ページ49

たくっ、ホント世話がやけるメンバーだよ。

舘さんは今日も翔太の付け耳を直してあげてる。
今日はワンコ。
はいはい、かわいーねぇ。

目黒と康二は(気付いてないのお互いだけだろ)ってくらい両想いだったから、まあ、時間の問題だったな。
どうせ、めめが告ったんだろ。

あっ。

「佐久間ぁ〜っ、お前っ」

たくっ。

チュウの唇で阿部ちゃんに抱きついていく佐久間。

走ってって、頭を小突いてやる。

「むぅ。ふっか、何すんだよ」
「バカっ、ラウも居んだよ？もうすぐちびっ子達もくるし…」

小突かれた頭に手を当てて
「叩くことないじゃん。俺は悪くないっ。阿部ちゃんが可愛いのが罪っ！」

くすくすと両手を口元にもっていって笑う阿部ちゃんは…まあ、確かに、可愛いな。

「あっ、お前、今阿部ちゃんのこと可愛いと思ったな？許さん！阿部ちゃんは俺のですぅ」

流石にキスはしないけどギュウギュウと佐久間が阿部ちゃんに抱きついてる。

「誰も盗らねえよ」

はぁ、真白くん達の方が大人だよ。

「ママぁ、寂しいならボクがハグしよっか？」

ラウ？？

気付けばみんなが集まって来てて８人が広いスタジオの１か所に固まってた。

「寂しいわけねえだろ」

ポンッと頭に置かれたラウの手を除けようとした時、体が浮いた。

あっ。

「俺のだから気軽に触んないでくれる？」

頭上から聞こえる落ち着くのに心臓が跳ねる声。

「…照………」

「ちょっと打ち合わせあるから連れてく〜」

そのまま抱っこされて連行される。

メンバーのはしゃぐ声が恥ずい。

けど、やっぱり…さ…。

落とされないように、照に回した腕に力を込めた。
うん。落ちるのヤダから。うん。

照の腕にもちょっと力が加わって…俺たちは微笑み合う。

こんなん見せられてるから、コイツらもこんななんかな。

「全員で幸せになりゃいいじゃん」

「照？」

「２人で幸せのお手本見せようぜ」

何言ってんだよ。恥ずかしい奴。

返事の変わりに、また腕に力を込めた。

「あ〜、キスしたくなってきた」
「…バカ」

「ラウも２０じゃん」

じゃあ、ってなるわけねえだろ。

「…帰ってから…な」
「はいはい」

キラリと光った照の目がキスだけじゃ終わらなそうな雰囲気で…体の芯が熱をもった。

イチャつく新カップルに囲まれて照のこと求めてた心が潤っていく。

「好き」

頭上から聞こえた照の声。
たくっ。
「俺も好きですよ」

また、２人で微笑みあった。

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