○○といっしょ♪

ほろよい心地-kj ページ43

「コンサートの成功を祝してかんぱーいっ！」


いぇい、打ち上げの食事会やでぇ。

照兄とさっくんはなぁ、『車で来てるから』って呑まへん。プロデューサーはお金だけ出して帰ってったわ。

カッコええ奴や。めぐキュンの方がカッコええけどな。

ラウも誕生日来て呑めるから、ちょっとだけビール呑んでたぁ。いやぁ〜、めでたいなぁ。

舘は全然酔わへんしぃ、しょっぴーは一口で赤ぅなっとる。

阿部ちゃんはジョッキ両手で持って、さっくんに逮捕されとったぁ。

ほんで、めめはぁ…何かいっつもとちゃうねん。

全然呑んでへんしぃ、あんま食べてへん。

「めぐキュン、調子悪いんかぁ？」

「んっ、いや、そんなことねぇし」

ふふっ、海老フライ、尻尾ごと食べてるやん。

「ふ〜ん？まあ、ええけど…あっ、こないだ慌てて帰ってもうてごめんなぁ」

「こっちこそ、炒飯美味かった」

「ヘヘっ、ありがとうなぁ。めめがぁ練習付き合ってくれたしぃダンスも上手ぁ行った…ん…よぅ…」

ふわふわして、なぁんや気持ちえぇなぁ。

「めぐキュン好きぃ〜」



「…じ？康二」

ふぇ？あれ？ここ…めめん家？

「起きた？ほら、水…タクシー呼ぼうか？家、伝えれそ？」

あれ？おれ、酔うてもて…ほんで、めめに…あれっ？なんか言うた？やばっ、えっ？え”っ？

さ〜っと酔いが覚めていく。
あんな形で言うつもりなかった。
何なら、心にずっと飼っておこうと思ってた。

こんな風に困った顔、させるつもり無かったんに…。

「ありがとな。ほな、またね」

掛けてくれていたタオルケットを畳んで玄関で靴を履く。

「なぁ、どっちの意味？」

背中からめめの声がする。

「…どっちって、何がよ？」
「『好き』って、友だちの？それとも、こういう？」

かっ、壁ドンからのあごクイはアカンてっ。
ちょっ、ちょっ、ちょっ〜〜〜〜〜っ！

『友だちのに決まってるやん』って、言えばえぇのにめめの目に真っ直ぐ見られたらウソなんか付けんくなるやんか。

「そっ、そんなん、決まってるやん…」

『好き』の意味は…。

どうせ、めめから逃げるなんて出来へんから俺も視線を合わせたら不安そうに揺れてた。

(ちょっと可愛えぇかも)って俺から腕を回して頬に触れるだけのチュウしたらビックリしとった。

「ヘヘっ、こっちの…好き」

全部アルコールのせいやから、今日だけ思い出ちょうだい？

「すき有り〜っ」

じゃあね、めぐキュン。

今度こそ、玄関のノブに手をかけた。

王子様の本気度-mm→←好きじゃない≠-sk

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