今日はありがとう 3

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Kさいど

健「…っ…ふんっ」

せっかくの機会だからと思って少し遠くの

アウトレットモールまで車を走らせること小一時間。

鼻歌歌いながら意気揚々と出発したはいいけど

やっぱりなんだか腹が痛い…。


運転してるし一人な訳だからすぐに休憩が

取れるわけもなくてしばらく我慢してるんだけど

どうも痛みが引かず途中サービスエリアへ。


すると緩めのが少しでただけだけど

一時、痛みは治まった。



ふぅ…きっと夏バテで胃腸が弱ってるんだ…



なんて何の疑問も持たずに再度車を走らせるも

すぐに痛みが復活。



健「っっー…！」

しかも今度はさっきよりも明らかに強い痛み。



あまりの痛みに耐えきれず

高速降りて少しした所で

一旦車を端に寄せ路駐させた。



健「いててて…っ」


しばらく休んでいれば少し収まるだろうと

思っていたけどその思いとは反対に痛みは増すばかり。



この痛み…なんか覚えてる…




もがいても、もがいても

ドクドクと脈を打つように痛みが強くなる症状には

忘れたくても忘れられない出来事が頭を過った。



絶対…盲腸だ…！



健「はぁっ…はぁっ…っっ最っ悪…！」



車はハザードランプを着けたままで

とうとう痛みで運転席から動けなくなった…。



どうにかしないと…

助けを求めないと…

じゃないときっと俺はここで死ぬんだ。



必死でカバンを漁って携帯を取り

死に物狂いで菊池に電話をした。


頼む…。

出て…。

気づいて…。

お願い…！。

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