今日はありがとう 3

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Kさいど



「「おーれのハートを撃ち抜く

カラクリだらけのテンダネス〜………」」


「はい、カットー。

ありがとう御座います。

これで以上になります。」


「「ありがとう御座いましたー」」



昨日、一昨日と散々高熱と腹痛に苦しめられた菊池は

お医者さんの言うとおり翌朝には熱も下がって

ある程度動ける程には回復していた。




たまたま新曲が出たばかりと言うこともあって

スケジュール調節は昨日の一日で精一杯。

動けるなら…って事で会社の指示で

半ば無理やり仕事復帰するしかなかった。




風「っ…」

健「大丈夫？」

風「ん…。ちょ、トイレ…」

健「腹冷やさないようにこれ持ってきな？」

風「ありがと」






カシャッ…カシャッ…


「いいねぇ〜。

ふまけんいいの撮れたよ。

よし！今日はこれで終わりにしよ！」

「「ありがとう御座います」」



風「ってぇ…」

健「トイレ行く？」

風「まだいい…」

健「そっか…お腹落ち着かないね…」



頻度はだいぶ減ったけれど

まだお腹の調子はよろしく無いようで

合間合間で不調を訴える菊池をできる限り

支えてやる。

事務所の指示がなければもう数日は休ませてやりたいんだけど、

そうもいかないのが雇われてる身としてものすごく遺憾に思う。




風「…んあぁ…もうくそっ…」

健「気をつけてね…」


楽屋に戻るなりテーブルに伏せて

ぐったりモードの菊池が少しでも楽になるように

お腹を擦ってやるも相変わらずグルグルと

お腹が動いているのがよくわかる。


本人もしつこい腹具合にイライラしちゃって

距離を考えながら接しないと自分が火傷しそうな感じ。笑


トイレから帰って来た頃には

次の雑誌の撮影時間になって

またしばし我慢の時間。

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