Dos【S.S】 ページ41
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「こんばんは。」
ユキ「あ、翔さん。」
翔「新メンバー？笑」
ユキ「A
地元が一緒でね、高校からの友達。」
A「こんばんは、Aです。」
翔「Aちゃん、初めまして。」
これが彼との出会い。
高校で仲の良かったユキが愛知に就職して
遊びに来てって言われてたけど
なかなか連休が取れなくて
やっと実現した今回
私の行きつけ紹介するね、って
いつも行ってるコーヒー屋さん
美味しいご飯屋さん、に連れてってくれて
最後に週2.3は顔だしてるっていう
バーに連れて来てもらった。
常連さん達みんな仲良しで
お酒が苦手な私でも楽しく過ごせた。
そんなとこに現れた翔さん
まさかのこの店のオーナーだった。
若いのにやり手なんだよって
隣にいた会長って呼ばれてるおじさんに言われた。
店内はセンスのいい音楽が流れてて
カウンターは人がまばらだけど
テーブル席は満席で金曜でも土曜でもないのに
すごいと思った。
ユキ「まだ仕事?」
翔「うん、この後もう1件行く。」
ユキ「大変だね。」
翔「好きでやってるからね。」
ユキ「飲めないの?」
翔「いや、飲む。笑」
そう言ってカウンターに入っていった翔さん
自分でお酒を作ってるみたい
翔「はい、Aちゃん。」
「えっ?」
渡されたのはお酒の入ったグラス
ユキ「A飲めないんですよ。」
翔「だからオレンジ多め、
ちょっと飲んでみて？」
さっきまで飲んでたグラスを置いて
もらったお酒を飲むと
「あ、飲みやすい。」
翔「もうちょっと入れようか？」
飲みやすいけど美味しい!まではなくて
それがバレてしまったらしい
グラスにオレンジを絞ってくれた
どうぞ って顔されて
いただきます って飲むと
今度は
「美味しいです!」
翔「よかった。
まぁ、ほぼオレンジだけどね。笑
無理して苦手なお酒飲むよりいいでしょ？」
って言ってくれた。
ユキ「ちょっとちょうだい、」
ってユキが飲むと
これはただの100%オレンジ!って言われる
それでも酔った気分になれる私はすごい
翔「いつ帰るの？」
「明日帰ります。」
翔「そうなんだ、
連絡先教えて？」
うん…
軽いなぁ、
一瞬彼氏の顔がよぎったけど
悪い事する訳じゃないしいっかって
翔「番号言って？」
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作者名：ハル
| 作成日時：2014年12月20日 9時
