【名探偵コナン】婚約破棄されたらなぜかモテ期が来た② (ページ9)

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横からの衝撃で数十メートル先まで吹っ飛ばされて運転席はぺしゃんこ。
今座っているところもほぼ変形していて相当な衝撃だったんだ、と他人事のように思う。

ぶつかった衝撃で身体を強く打って痛みが酷いけど、どこも動かすことは出来るから骨折はしていないみたい。

その代わり割れたフロントガラスが頬に刺さってじんじんするけどね。

『あー、…また班長にドヤされる』

痛み出す身体に鞭を打って横転した車から抜け出せば、白のRX－7から慌てたように蘭ちゃんたちが降りてくる。

あ、コナンくん無事だったみたい。

｢A警部大丈夫ですか！？？｣

『うん見た目だけでそこまでだよ。コナンくんも怪我はない？』

｢平気！！｣

『無事で何より』

｢おいおいお前こそガラスが刺さってんじゃねえか｣

『そこまで大袈裟なものじゃないですよ！！』

毛利探偵が目の色を変えて心配そうに見つめてくるけど、見た目の割にそこまで痛くないから気にしないでほしい。逆に心配させて申し訳ないです。

首を振って平気だと伝えてもダメですよ！！と一刀両断した蘭ちゃんが｢安室さん！緑川さん！！｣と大声で叫んだと思えば背後から背筋が凍るような視線が突き刺さる。

ぎぎぎ、と錆びたような動きで背後を振り返れば満面の笑みで仁王立ちする彼らが見えた。

『ひっ…！』

｢何してるんですか？｣

『お、鬼が出たッ！！！』

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