【名探偵コナン】婚約破棄されたらなぜかモテ期が来た② (ページ7)

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File.11 / 探偵たちの夜想曲ページ7

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A警部助けてください！！

胸ポケットに入れていたスマホが鳴って、画面を確認すると最近コナンくん経由で仲良くなった蘭ちゃんからの電話。
電話に出ると、切羽詰まった焦った声の蘭ちゃんが｢コナンくんが誘拐されたんです！！｣と状況を教えてくれる。

耳にスマホを当てながら、車の鍵とジャケットを手に持って地下駐車場へとヒールを鳴らす。

『今どこに向かってる？』

｢大石街道付近です！｣

『わかった今からそっちに行くよ』

｢お願いしますっ！｣

蘭ちゃんとの電話も手短に済ませて足早に愛車へと向かう。

丁度車があって助かった〜。

数日前にやっと修理が終わった愛車で久しぶりに出勤しててよかったよ。最悪犯人が車で逃げても車があればどうにかなるもんね。

『じゃあ飛ばしますか！』

エンジンを掛けてアクセルを踏めば勢いよく車が発車する。

ブレーキを最小限に抑えてカーブを曲がればバキッという音と衝撃が気になったけど、スピードを緩めることはせずに薄暗くなった夜の街へと出てくる。

『確か、車のナンバーは…と』

県境にある埼玉県警から東都には時間はほとんどかからない。
渋滞もしていないみたいだし後10分くらいで着くかな、とナビを片手に高速並みにスピードを出しながら車と車の間を縫うようにギリギリで交わしながら黄色信号を勢いよく突っ切れば後ろからクラクションが響く。

ひええ、緊急事態だから許して。

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