【名探偵コナン】婚約破棄されたらなぜかモテ期が来た

File.02 / おサボり警察官 ページ5

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｢やっほーAちゃん！！｣


『……またサボりに来たの？』


｢やだなー！今日はれっきとした仕事だって！！｣





朝一の聞き込みから誰もいない自分のデスクへと帰ってきたら席に座る1人の男がいた。

視界に捉えた瞬間久しぶり、と笑顔を見せた萩原。

少し前までは勤務時間に東都との県境にある埼玉県警にパトロールという名目でサボりに来ることが多かったけど、上司にバレて大目玉を食らったとかなんとかでめっきりここに来ることはなくなった……はずなんだけど。




あざとく口をへの字にする姿は、女の私よりも女の子っぽくてなんだか負けた気分になる。勝負してるわけじゃないけど。






｢ほら、目暮警部からのおつかい｣と渡された封筒には、今県警で調査している事件の調査資料。

先週埼玉県で発生した事件が先月東都でも発生した事件と同じような犯行手口だったので、目暮警部に捜査協力をお願いしていたんだけどまさか来たのが萩原とは……。






佐藤ちゃんと話すの楽しみにしてたんだけどな。

ほら、最近よく話に出る高木クン。彼との惚気話を聞いて失恋したボロボロの心を癒そうと思ってたのに。


小さくため息を零したら｢幸せが逃げちゃうよ！！｣と頭を撫でられるけど、あなたのせいですから。






『……ったく、誰のせいよ。

というかなんでこの資料を萩原が持ってここに来てるのよ』


｢ん？そりゃあ、Aちゃんに会いたかったからに決まってるでしょ｣


『あー、冗談とかいいから。ほんとは？』


｢もうつれないなあ、｣







｢目暮警部は資料を渡してもらえるし、俺はAちゃんに会えるし一石二鳥ってやつ｣とほざいている彼にチョップしたら渋々口を開いた。



話を聞くと、警視庁の捜査一課では極悪凶悪犯の捜査で手一杯で、暇をしていた爆発処理班の萩原が駆り出されたらしい。








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