【名探偵コナン】婚約破棄されたらなぜかモテ期が来た

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｢お前危機感なさすぎなんじゃねえの？｣


『人並みにはあるよ』


｢んなわけねえだろ｣





そうじゃなきゃ警察官なんて危険な仕事出来ないでしょ、と言えば｢はぁ｣と大きなため息を吐かれる。

そんなことより手首に体重をかけているその手を早く離してほしい。こいつの力が強すぎてさっきから手の感覚がなくなってるんだけど。





『ほら、早く帰った帰った。

またサボってここまで来たんでしょ？目暮警部にドヤされるよ』


｢話を逸らすんじゃねえよ｣


『ゔっ』





少し動いただけで密着する身体。早くこの体勢から脱出したくてわざと話をすり替えて早く帰らそうとしたら、ピシャリと一刀両断された。




『ちょ、わかったから、早く離れて…』





話す度に伝わる吐息が唇に当たってるし、鼻がくっつくほど近い顔はいつまで経っても慣れなくて。こんなヤクザ顔でも整っている顔が目の前にあると誰だって緊張しちゃう。

至近距離で見つめられているからか、松田の瞳に映った顔は酷く笑えるほどの真っ赤な茹でダコのようで湯気が出そう。






｢ブスな顔してるぞ｣


『うっさい鳥の巣頭』


｢あﾞ？｣


『その顔世間にお見せできないくらい怖いよ』


｢東都湾に沈めんぞ｣









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