【名探偵コナン】婚約破棄されたらなぜかモテ期が来た

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｢お前ら婚約してたんだろ…｣








なんでこんな事になってんだよ、って頭を抱えていたけど私だって何が起こっているのかまだ理解出来ていない。


ただ1つわかることは……。







『…捨てられたんでしょ』








きっと愛想をつかした、とか。
可愛い年下の女の子が好きになった、とか。
前に見たブロンド髪の色気ムンムンお姉さんと付き合う事になった、とか。

そんなよくある理由だと思う。


一瞬諸伏のことが好きで振られたのかと頭を過ぎったけど、学生時代に同じことを聞いたら2人に全力で否定されたし。








｢んな訳ねえだろ。

くそつまんねえ理由であいつがお前を振ったんなら、俺たちがぶっ飛ばしてるわ｣








全く繋がらないスマホをテーブルに置いた松田は残っていた生ビールを豪快に飲み干してこっちにジョッキを叩きつける。


仕方ないから近くにいた店員にビールを追加で頼むと｢なあ、｣とサングラスを胸ポケットにしまった目付きの悪い彼と目が合う。





『なに？』


｢いや、…なんでもねえよ｣


『ふーん…』







気にすんな、と珍しく歯切れの悪い彼を不思議に思うけど、続きを話す気はないのか目を逸らしてスマホを弄り始めたから、諦めて残り少なくなったレモンハイを飲み干した。








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