【名探偵コナン】婚約破棄されたらなぜかモテ期が来た

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｢お前ら2人揃って何してんだよ！

Aに至っては犯人挑発して気絶してました？あ？｣



『松田クン……、力入れないで。痛い、デス』

｢じんぺーちゃん…俺も足が痺れて、……！！｣



｢は？反省しろバカども｣







機動隊に紛れて現場に乗り込んできた天然パーマ。
いや、前に機動隊に所属していたからと言っても普通捜査一課は機動隊よりも先に入ってきたらダメだろ…。


さっき現場に来た目暮警部も陣平ちゃんに怒っていたみたいだが、こちらも目の前のAちゃんにお怒りらしい。



次いでに俺にも。






『ねえ！これ以上力入れられたら頭蓋骨割れちゃう！！』


｢あ？

俺はあの金髪ゴリラと違って力を調節出来ねえバカじゃねえんだよ｣


『ひっ！』





Aちゃんを掴んでいた右手の力を強めたのか、ミシッと骨が軋む音が恐怖を掻き立てる。
サングラスを外している陣平ちゃんは最高潮に苛立ってるのがわかる。






｢悪かったって！！反省してます！！！｣


『してます！！』


｢へー｣






ひたすら謝っていたら諦めたのかどこかに歩いていく陣平ちゃん。……助かった。これ以上正座させられてたら立てなくなるところだった。

頭を抑えているAちゃんを放ったらかしにして、ポケットに入っていた煙草を咥える。






｢ねえ、陣平ちゃん｣


｢あ？｣


｢突入する直前のあの銃声って…｣


｢…ああ、警察じゃねえよ｣






……じゃああれは誰が、


FBIと言っていたあのお姉さんはスタンガンで気絶させられていたし、同僚の人と一緒に来ている話もしていなかった。
他の人質も全員拘束されていた…はずだし。


シャッターが閉められていたから、外で待機していた警察は犯人を狙撃することが出来なかった。





｢どうなってんだ、｣




ちらっと辺りを確認した(･･･････)陣平ちゃんの呟きとともに、煙草の煙と小さな白い息がゆっくりと冬の空に溶けていった。








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