【名探偵コナン】婚約破棄されたらなぜかモテ期が来た

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｢クソッー！

こうなったら金庫ごと吹き飛ばしてやる！！野郎ども手伝え！｣




……動いた。
さあ、ここからは時間の勝負だな。






｢歩美ちゃんはエレベーターの扉を開けっ放しにして待ってて。元太はエレベーターの前に置いてあった台車をカウンターの所に。

俺と光彦と萩原刑事はそこに先に行ってる。｣


｢みんな音を立てずに落ち着いて素早くね！！｣


｢おう！｣







人質のいるフロアに入ると、強盗犯の姿はなかった。

そりゃそうだろうな。ここから抜け出すためにガムテープで口と目、手を拘束して人質に成りすましてるんだから。



まあそっちの方が俺たちとしては好都合だけどね。







｢思った通り、だな。｣






カウンターを覗いてみると目出し帽とジャンパーを着た男たちと、お姉さんと支店長。そしてAちゃんが横たわっていて。


その真ん中には大きなトランクに入った大量の爆弾。

強盗犯はこの爆弾を使ってこの人たちを囮にした逃げ出す算段なんだ。



ふーん、随分舐めたマネをしてくれんじゃん。










残り時間は2分程。
時間と量から考えてここで開いて解体するのは無理だ。









｢おいコナン。台車持ってきたぞ！｣


｢その上にこれを！｣






急いで台車にケースを乗せて歩美ちゃんがいるエレベーターホールまで走る。

残り時間は30秒…。これなら余裕だな。





｢歩美ちゃん！危ないから外に出て！！｣




エレベーター内に台車を止めて急いでドアを閉めて、遠くにいる子供たちを守るように背中を向けて覆い被さる。

すると数秒後、ドンッとドアが変形する音と黒い煙が廊下一面を覆い尽くす。






｢ヒュー、間に合ったね｣







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